主な内容の要点
Pythonの raw文字列 は、バックスラッシュ \ を特別扱いせず、そのまま文字として扱える便利な書き方です。特にWindowsのパスや正規表現を書くときに役立ちます。
基本ポイント
- 通常の文字列
\n→ 改行\\→ バックスラッシュ1つ- つまり、
\は「エスケープ記号」として特別扱いされる
- raw文字列（r”…” または R”…”）
\n→ 「\」と「n」という2文字\\→ バックスラッシュ2つそのまま- エスケープ処理が行われないので、
\を多用する文字列に便利
サンプルコード
# 通常の文字列
print("C:\\code\\python\\bin")
# 出力: C:\code\python\bin
# raw文字列
print(r"C:\code\python\bin")
# 出力: C:\code\python\bin
👉 raw文字列を使うと、\\ と二重に書かなくてもOK！
注意点
- クォーテーションを含む場合
- 例:
r"名前は\"ABC\"です"とすると\"がそのまま出力される - もし
"をエスケープ表示したくないなら、シングルクォートで囲むprint(r'名前は"ABC"です') # 出力: 名前は"ABC"です
- 例:
- 文字列の最後に
\を置けないr"abc\"はエラーになる- 対処法: 通常の文字列と連結する
print(r"abc" + "\\") # 出力: abc\
まとめ
- raw文字列は
r"..."で書く \をそのまま扱えるので、パスや正規表現に便利- 最後に
\は書けないので注意
プログラミング初心者にとっては、「Windowsのパスを書くときは raw文字列を使うと楽！」と覚えておくと実用的です。