主な内容の要点
JavaScriptのtry...catch...finallyは、エラーが起きてもプログラムを安全に続けるための仕組みです。特にfinallyは「必ず最後に実行される処理」を書けるのがポイントです。
基本構造
try {
// エラーが起きるかもしれない処理
} catch (e) {
// エラーが起きたときの処理
} finally {
// エラーがあってもなくても必ず実行される処理
}
JavaScripttry:エラーが起きる可能性のある処理を書くcatch:エラーが起きたときにどうするかを書くfinally:最後に必ず実行される処理を書く(エラーがあってもなくても)
重要ポイント
finallyは必ず実行される
→ 例えば「ファイルを閉じる」「データベース接続を切る」など、後片付けに使う。catchがなくてもtry...finallyは書ける
→ ただしエラーは処理されず、プログラムが止まる可能性あり。returnやbreakで処理が途中終了しても、finallyは実行される
→ 「必ず最後にやること」を保証してくれる。
サンプルコード
function sum(a, b) {
let result;
try {
result = a + b;
} catch (e) {
console.error(e);
return null;
} finally {
console.log("Finally!");
}
return result;
}
console.log(sum(10, 8)); // → 18
console.log(sum(10, 8n)); // → エラー発生 → null
JavaScript- 正常な場合でもエラーが起きた場合でも、「Finally!」が必ず表示される。
初心者へのアドバイス
- エラーが起きてもプログラムを止めないために
try...catchを使う - 後片付けや必ずやる処理は
finallyに書く - 小さなプログラムでも「エラーが起きたらどうするか」を考える習慣をつけると、後で大きなプログラムを書くときに役立つ
👉 要するに、「エラー処理はcatch、後片付けはfinally」と覚えると理解しやすいです。
