顧客リストやアンケートデータでは「住所」から 都道府県だけを取り出したい 場面がよくあります。
Excel VBAで簡単に「住所の先頭に含まれる都道府県名」を抽出する方法を紹介します。
コード例
Sub ExtractPrefecture()
Dim i As Long, lastRow As Long
Dim addr As String, pref As String
' 都道府県リスト（主要47都道府県）
Dim prefectures As Variant
prefectures = Array("北海道", "青森県", "岩手県", "宮城県", "秋田県", "山形県", "福島県", _
"茨城県", "栃木県", "群馬県", "埼玉県", "千葉県", "東京都", "神奈川県", _
"新潟県", "富山県", "石川県", "福井県", "山梨県", "長野県", _
"岐阜県", "静岡県", "愛知県", "三重県", _
"滋賀県", "京都府", "大阪府", "兵庫県", "奈良県", "和歌山県", _
"鳥取県", "島根県", "岡山県", "広島県", "山口県", _
"徳島県", "香川県", "愛媛県", "高知県", _
"福岡県", "佐賀県", "長崎県", "熊本県", "大分県", "宮崎県", "鹿児島県", "沖縄県")
' A列の最終行を取得
lastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
For i = 1 To lastRow
addr = Cells(i, 1).Value
pref = ""
If addr <> "" Then
Dim j As Long
For j = LBound(prefectures) To UBound(prefectures)
If InStr(addr, prefectures(j)) = 1 Then
pref = prefectures(j)
Exit For
End If
Next j
End If
' B列に抽出結果を出力
If pref <> "" Then
Cells(i, 2).Value = pref
Else
Cells(i, 2).Value = "不明"
End If
Next i
End Sub
解説
- 都道府県リストを配列に用意 → 47都道府県を網羅
InStr(addr, prefectures(j)) = 1→ 住所の先頭に都道府県名があるか判定- 一致したらB列に出力、なければ「不明」と表示
実行イメージ
| A列（住所） | B列（抽出結果） |
|---|---|
| 東京都江東区亀戸1-1-1 | 東京都 |
| 神奈川県横浜市中区山下町1-1 | 神奈川県 |
| 大阪府大阪市北区梅田1-1-1 | 大阪府 |
| 江東区亀戸1-1-1 | 不明 |
応用ポイント
- 「不明」データを別シートにまとめる → データ監査に活用
- 郵便番号と組み合わせる → 郵便番号から都道府県を補完可能
- 正規表現を使う → 住所の途中に都道府県がある場合にも対応できる
💡 この仕組みを使えば「顧客リストから都道府県別に集計」や「地域別マーケティング分析」が一気に楽になります。
