要点まとめ
Excel VBAで「値が入っている最後のセル」を簡単に見つけるには、Endプロパティを使います。基準となるセルから上下左右に移動し、空白が出る直前のセルを取得できます。
ポイント解説
Endプロパティとは?- 基準セルから指定方向に移動して、値が入っている最後のセルを返す仕組み。
- 方向は以下の定数で指定します:
xlDown→ 下方向xlUp→ 上方向xlToRight→ 右方向xlToLeft→ 左方向
- 基本の書き方
Dim range1 As Range
Set range1 = Range("A1").End(xlDown)
VB→ A1から下に移動して、最後に値があるセルを取得。
- サンプルコード
Sub テスト()
Dim range1 As Range
' C3から下方向の最後のセル
Set range1 = Range("C3").End(xlDown)
range1.Value = "下端のセル"
' C3から右方向の最後のセル
Set range1 = Range("C3").End(xlToRight)
range1.Value = "右端のセル"
End Sub
VBこの例では、C3を基準にして下端と右端のセルを見つけ、それぞれに文字を入れています。
- イメージ
- 下方向なら「基準セルから下に見ていき、空白が出る直前のセル」。
- 右方向なら「基準セルから右に見ていき、空白が出る直前のセル」。
初心者へのアドバイス
- よく使う場面:表の最終行や最終列を自動で見つけたいとき。
- 注意点:途中に空白セルがあると、そこで止まってしまうので「完全に連続したデータ」に向いています。
- 練習方法:まずは小さな表を作って、
Range("セル").End(方向)を試してみると理解しやすいです。
このページの要点は「Endプロパティを使えば、基準セルから見て最後のデータセルを簡単に取得できる」ということです。
