Excel VBA | 「基準セルからの相対位置」を指定する（Offset プロパティ）

要点まとめ

Excel VBAで「基準となるセルから、指定した行・列だけずらしたセルを取得する方法」を学ぶページです。キーワードは Offset プロパティ です。

基本の考え方

• Range("A1") のようにセルを指定した後、Offset を使うと「そこから何行・何列ずらした位置のセル」を取得できます。
• ずらす量は 行方向（RowOffset） と 列方向（ColumnOffset） の2つで指定します。
  • RowOffset → 上下方向（行）
  • ColumnOffset → 左右方向（列）
• どちらも 正の数なら下／右へ移動、負の数なら上／左へ移動。
• 省略すると 0（移動なし） になります。

サンプルコード

Sub テスト()
    Dim range1 As Range
    ' C3セルから、1行下・2列右のセルを取得
    Set range1 = Range("C3").Offset(RowOffset:=1, ColumnOffset:=2)
    
    ' 取得したセルの背景色を赤にする
    range1.Interior.ColorIndex = 3
End Sub

Sub テスト()
    Dim range1 As Range
    ' C3セルから、1行下・2列右のセルを取得
    Set range1 = Range("C3").Offset(RowOffset:=1, ColumnOffset:=2)
    
    ' 取得したセルの背景色を赤にする
    range1.Interior.ColorIndex = 3
End Sub

この例では、C3セルを基準にして「D4セル」を取得し、赤色に塗りつぶしています javadrive.jp。

ポイント整理

• Offset は「基準セルからの相対位置」を指定するための道具。
• 行と列のずらし量を数値で指定するだけなのでシンプル。
• 例えば「上に2行、左に1列」なら Offset(-2, -1)。
• 取得したセルは通常の Range と同じように操作可能（色を変える、値を入れるなど）。

初心者へのアドバイス

• まずは「基準セルを決める → Offset でずらす → そのセルに操作する」という流れを覚えると便利。
• ループ処理と組み合わせると「基準から一定間隔でセルを処理する」など応用が広がります。

こうした「相対的にセルを指定する」方法は、Excel VBAでの自動化にとても役立ちます。
次は Cells プロパティとの違いを学ぶとさらに理解が深まります。