break は「ループを途中で強制終了する」ための命令です。どんな場面で役立つか、具体例をまとめます。
1. ユーザー入力で終了条件を決めたいとき
- ケース: ユーザーが「終了」と入力したら処理を止めたい。
while True:
text = input("文字を入力してください('exit'で終了): ")
if text == "exit":
break
print("入力:", text)
Python👉 無限ループを安全に止めるための「脱出口」として使える。
2. 探し物が見つかったら打ち切りたいとき
- ケース: リストやデータの中から特定の値を探す。
numbers = [3, 7, 12, 18, 25]
target = 18
for n in numbers:
if n == target:
print("見つけた!")
break
Python👉 見つけた瞬間にループを終了し、無駄な探索をしない。
3. ゲームや試行の途中終了
- ケース: プレイヤーが「ギブアップ」したらゲームを終了。
for turn in range(5):
action = input("行動を入力('quit'で終了): ")
if action == "quit":
print("ゲーム終了")
break
print(f"{turn+1}ターン目: {action}")
Python👉 プレイヤーの選択で途中終了できる。
4. エラーや異常値が出たときに処理を止める
- ケース: 計算中に不正な値が出たら即終了。
values = [10, 20, -5, 30]
for v in values:
if v < 0:
print("エラー: 負の値を検出しました")
break
print("処理:", v)
Python👉 異常を見つけたら安全のために処理を打ち切る。
5. 無限ループの制御
- ケース: 条件が決まっていないが、特定の状況で抜けたい。
while True:
command = input("コマンドを入力してください: ")
if command == "stop":
break
print("コマンド実行:", command)
Python👉 「いつ終わるかわからない処理」に必須。
6. 成功したら早期終了
- ケース: 複数の試行の中で成功したら、それ以上試さない。
passwords = ["abc", "1234", "python123", "xyz"]
for pwd in passwords:
if pwd == "python123":
print("正しいパスワードを発見!")
break
Python👉 成功したら即終了して効率化。
まとめ
- ユーザーが終了を指示したとき
- 探し物が見つかったとき
- エラーや異常が発生したとき
- 無限ループを安全に止めたいとき
- 成功したら早期終了したいとき
👉 break は「ここで終わり!」を明確にするための便利な道具。
初心者は「終了条件が複雑なとき」や「無限ループを安全に止めたいとき」にまず使ってみると理解しやすいです。
💡 次のステップとして「continue と組み合わせた使い分け」も練習すると、ループ制御がさらに自由になります。


