主な内容の要点
1. 目的/概要
Number オブジェクトのインスタンスメソッド toLocaleString を使うと、指定したロケール(地域と言語の組み合わせ)に応じた数値表記の形式で文字列を取得できる。
たとえば、桁区切り(千区切りの記号)や小数点記号の表記が国・地域によって変わるが、このメソッドで自動的にその形式に変換できる。
2. 構文
数値.toLocaleString([ロケール[, オプション]])
JavaScript- 第1引数
ロケール:省略可能。引数を省略するとデフォルトロケールが使われる。 - 第2引数
オプション:表示形式などを細かく制御する設定(このページでは詳細は説明されていない)。
3. 動作例と国・地域による違い
以下のような例が挙げられている:
let num = 8242.56;
console.log(num.toLocaleString()); // => "8,242.56"(デフォルトロケール、日本など)
console.log(num.toLocaleString('ja-JP')); // => "8,242.56"
console.log(num.toLocaleString('de-DE')); // => "8.242,56"
console.log(num.toLocaleString('ru-RU')); // => "8 242,56" (空白を桁区切りに使用)
JavaScript- 日本語(
ja-JP)では千の区切りにカンマ(,)、小数点にピリオド(.)。 - ドイツ(
de-DE)では桁区切りにドット(.)、小数点にカンマ(,)。 - ロシア(
ru-RU)では桁区切りに「空白」が使われる。
4. 整数に対しての注意点
もし整数リテラルに対して直接 toLocaleString を呼び出すと、構文上エラーになることがある(例:1000.toLocaleString(…) が構文エラーになる)。
これを避ける方法として、下記のどちらかを使う:
(1000).toLocaleString('ja-JP')1000 .toLocaleString('ja-JP')(数値のあとに空白を入れる)
これで整数にも安全に toLocaleString を適用できる。
