では、初心者でも安心して「クリックして試せる」ように、
図解・ボタン付きで動く 練習用マクロExcelファイル(.xlsm) を作る手順を、
完全ステップ形式 で説明します。
この通りに進めると、自作教材として動作する練習ブック が完成します。
作るもの
「VBA入門練習ブック.xlsm」
内容:
- 🟢 ボタンでマクロを実行(クリックするだけ)
- 🧾 Subプロシージャの例4種類
- 🎨 図解付きシート(何をしているか分かりやすい)
ステップ1:新しいブックを準備
- Excelを開く
- 「名前を付けて保存」で
- ファイル名:
VBA練習用ブック.xlsm - ファイルの種類:「Excel マクロ有効ブック(.xlsm)」
にして保存
- ファイル名:
(⚠️ これを忘れるとマクロが保存されません)
ステップ2:「開発タブ」を表示する
- メニュー「ファイル」→「オプション」
- 「リボンのユーザー設定」→ 右側で「開発」に✔を入れる
- OKを押す
- 上部リボンに「開発」タブが出ていればOK
ステップ3:「標準モジュール」を挿入
- 開発タブ → 「Visual Basic」をクリック
- メニューで「挿入」→「標準モジュール」
- 左側に「Module1」が追加される
- 下のコードを貼り付けます 👇
VBAコード全文(コピペOK)
'====================================
' VBA 練習用マクロ集
'====================================
'■ 1. メッセージを表示する
Sub Hello()
MsgBox "こんにちは!VBAの世界へようこそ!"
End Sub
'■ 2. A1セルに文字を入れる
Sub WriteText()
Range("A1").Value = "VBAを使って入力しました!"
End Sub
'■ 3. 選択中のセルを黄色にする
Sub HighlightSelection()
If TypeName(Selection) = "Range" Then
Selection.Interior.Color = vbYellow
Else
MsgBox "セルを選択してから実行してください。"
End If
End Sub
'■ 4. 列Aの合計を求めてメッセージ表示
Sub SumColumnA()
Dim total As Double
total = WorksheetFunction.Sum(Range("A1:A10"))
MsgBox "列Aの合計は " & total & " です!"
End Sub
VBステップ4:Excelシートにボタンを配置
- Excelに戻る(Alt + Q でもOK)
- 開発タブ → 「挿入」 → フォームコントロールの「ボタン」を選ぶ
- シート上でドラッグして配置すると「マクロの登録」ダイアログが出る
- 実行したいマクロ(例:
Hello)を選んでOK
図1:配置イメージ
┌────────────────────────────┐
│ 📗 VBA 練習用シート │
│────────────────────────────│
│ [① 挨拶を表示する](→ Hello 実行) │
│ [② A1に文字を入れる](→ WriteText 実行) │
│ [③ 選択セルを黄色にする](→ HighlightSelection) │
│ [④ 列Aの合計を表示](→ SumColumnA) │
│────────────────────────────│
│ 結果は右側のセルで確認できます │
└────────────────────────────┘
ステップ5:シートに簡単な説明を入れる
A列や上部に以下のように書いておくと学習用にわかりやすいです。
| セル | 内容例 |
|---|
| A1 | 「このファイルはVBAの基本を学ぶ練習用です」 |
| A3 | 「① 挨拶ボタンを押してみよう」 |
| A4 | 「② A1に文字を入れるボタンで確認」 |
| A5 | 「③ セルを選んで黄色にしてみよう」 |
| A6 | 「④ 列Aの合計を出してみよう」 |
ステップ6:図解(視覚ヒント)を入れる
視覚的にわかりやすくするため、
「図形」メニューの「吹き出し」や「矢印」で次のようにします👇
図2:図形配置の例
[ボタン] → [矢印] → [セルA1]
↑ 「押すとここに文字が入るよ!」 という吹き出し
ポイント:
- 吹き出しの中に「どんな命令をしているか」を書く
- 色分けして「命令の流れ」を見せると理解が深まる
ステップ7:マクロを実行してみる
- Alt + F8 でマクロ一覧を開く
Helloを選んで「実行」- メッセージボックスが出たら成功!
- 次に
WriteText→HighlightSelection→SumColumnAの順で動作確認。
ステップ8:保存とマクロ有効設定
- 「Ctrl + S」で保存。
- 閉じて再度開くとき、
「マクロを有効にする」ボタンを必ずクリック!
これで「押す → 動く → 理解できる」学習ブックが完成です 🎉
さらに一歩先へ(希望者向け)
✅ ボタンにアイコンを付けてかわいくする
✅ 結果を自動消去する「リセットマクロ」を追加
✅ 別シートで「自分で書いてみよう」課題ページを作る
