実務でよく使うインクリメントのパターン集
では「実務でよく使うインクリメントの具体的なパターン集」を整理してみましょう。
1. for文のカウンタ
最も典型的な使い方。配列やリストを順番に処理する。
for (int i = 0; i < arr.length; i++) {
System.out.println(arr[i]);
}
Java- ポイント:
i++が自然で読みやすい。 - 実務では9割以上がこの形。
2. while文でのカウンタ管理
条件が柔軟なときに使う。
int i = 0;
while (i < arr.length) {
System.out.println(arr[i]);
i++; // 忘れると無限ループ
}
Java- ポイント:
i++を条件式に埋め込まず、ループの最後に書くのが安全。
3. do-while文での繰り返し
最低1回は必ず実行したいとき。
int i = 0;
do {
System.out.println(arr[i]);
i++;
} while (i < arr.length);
Java4. foreach文(拡張for文)との比較
Javaでは「インクリメントを書かなくてもいい」書き方がある。
for (int value : arr) {
System.out.println(value);
}
Java- メリット: インクリメントやインデックス管理を忘れる心配がない。
- デメリット: インデックス番号が必要な場合には使えない。
👉 実務では「インデックスが必要なら for」「要素だけなら foreach」 と使い分ける。
5. 逆順ループ
後ろから処理したいとき。
for (int i = arr.length - 1; i >= 0; i--) {
System.out.println(arr[i]);
}
Java- ポイント:
i--を使う。 - 実務例: スタック的な処理、後ろから探索。
6. ネストしたループ
二重ループで行列や組み合わせを処理。
for (int i = 0; i < rows; i++) {
for (int j = 0; j < cols; j++) {
System.out.println("cell[" + i + "][" + j + "]");
}
}
Java- ポイント: 外側と内側で別のカウンタを使う。
- 実務例: 2次元配列、表データ処理。
7. 条件付きインクリメント
特定の条件のときだけカウンタを進める。
int count = 0;
for (String s : list) {
if (s.startsWith("A")) {
count++;
}
}
System.out.println("Aで始まる要素数: " + count);
Java- 実務例: 条件に合う件数を数える。
8. 無限ループ+break
i++ を使ってループを制御するパターン。
int i = 0;
while (true) {
if (i >= arr.length) break;
System.out.println(arr[i]);
i++;
}
Java- 実務例: 条件が複雑で「while(true)」の方が読みやすい場合。
まとめ
- for文の i++ が基本形
- foreach はインデックス不要なときに便利
- 逆順ループや条件付きカウントもよく使う
- 実務では「読みやすさ」を最優先
💡 実際の現場では「インクリメントをどう書くか」よりも「誰が読んでも一目で分かるか」が大事です。
