1日目のゴールと今日やること
1日目のゴールは、たったこれだけです。
自分で書いた Python のコードを実行して、画面に文字を出せるようになる。
そのために今日は、この3つに集中します。
- プログラムって何者かをイメージでつかむ
printが何をしているのかを、丁寧に理解する- 自分の言葉でメッセージや自己紹介を表示してみる
「もうこれだけ?」と思うかもしれませんが、
ここが未来のコード全部の“ど真ん中”です。
プログラムとは何かをイメージでつかむ
Python は「命令のメモ帳」
Python はざっくり言うと、
コンピューターにやってほしいことを
人間が読める形で並べて書くための“言語”
です。
例えば、こんな Python のコードがあります。
print("こんにちは")
print("Python を始めます")
PythonPython は、この2行を
1行目の命令を実行する。
次に、2行目の命令を実行する。
というふうに、上から順に処理していきます。
ここで大事なのは、
「プログラム = 上から順番に実行される命令の並び」
というイメージです。
書いただけでは何も起きない
プログラムは、「書いただけ」では動きません。
- コードを書く
- 保存する
- 実行する
この「実行する」がポイントです。
実行した瞬間に、
Python がそのファイルを上から読み始め、
書かれた命令どおりに動こうとします。
今日は、そのうちの「一番シンプルな命令」だけをしっかり扱います。
今日の主役:print は「画面に出して」という命令
print の基本形
Python で、画面に文字を表示したいときに使うのが print です。
形はこうです。
print("ここに表示したい文字を書く")
Python意味は、ただこれだけ。
「かっこの中に書いたものを、画面に表示してください」
たとえば、
print("はじめての Python")
Pythonを実行すると、画面には
はじめての Python
と1行表示されます。
ここで覚えてほしい“型”はこれです。
print("……")
Pythonprint(小文字)
かっこ ()
その中に "表示したい文字"
このセットを、まず体で覚えてしまうつもりでいきましょう。
超重要:文字は必ず ” ” で囲む
print を使うときに、最初みんながつまずくポイントがあります。
文字列(文章)は、必ずダブルクォーテーション " " で囲む、というルールです。
例えば、
print("こんにちは")
Pythonこれは OK ですが、
print(こんにちは)
Pythonこれはダメです(エラーになります)。
Python にとって、
"こんにちは"→ 「こんにちは」という文字そのものこんにちは→ 「こんにちは」という名前の何か(変数)があるはず、に見える
という違いがあります。
「そのままの文字として扱ってほしいときは、” ” で囲む」
この感覚は、この先ずっと使います。
1日目でここをしっかり理解しておくと、エラーで泣く回数が一気に減ります。
1行だけのプログラムから始めてみる
1行の print だけでも立派なプログラム
例えば、こんなコードを書いたとします。
print("Python 超初級編 1日目")
PythonPython がやることは、たったひとつ。
- 「Python 超初級編 1日目」という文字を画面に1行表示する。
これだけで“プログラム”です。
プログラミングを始めたばかりのときは、
「たった1行? こんなのプログラムって言えるの?」
と思いやすいのですが、
言えます。胸を張っていいです。
「自分で書いた1行で、コンピューターが動く」
この感覚こそが出発点です。
2行にしてみると何が変わるか
次は、2行にしてみます。
print("Python を勉強し始めました")
print("今日は 1 日目 です")
PythonPython は、こう動きます。
1行目を実行 → 「Python を勉強し始めました」を表示。
2行目を実行 → 「今日は 1 日目 です」を表示。
出力はこうなります。
Python を勉強し始めました
今日は 1 日目 です
ここで大事なポイントは、
「書いた順番 = 実行される順番 = 表示される順番」 だということです。
上に書いたものほど、先に実行されます。
この「上から順番」のルールは、今後ずっと変わりません。
自分の言葉をコードに乗せる:自己紹介アプリ
3〜4行で「自己紹介プログラム」を作る
せっかくなので、あなた自身の自己紹介をする「小さなアプリ」を作ってみましょう。
例として、こんなコードを書いてみます。
print("こんにちは")
print("わたしの名前は 山田 です")
print("Python を学び始めたところです")
print("これから 7 日間、少しずつ練習します")
Python実行されると、画面にはこう出ます。
こんにちは
わたしの名前は 山田 です
Python を学び始めたところです
これから 7 日間、少しずつ練習します
この時点で、もう立派な「自己紹介アプリ」です。
実行すると、自分についてのメッセージが表示される。
それがアプリの一番小さな形です。
ここは必ず「自分の言葉」に書き換える
今のコードの「山田」や文章は、もちろんあなた用に変えてください。
例えば、
print("こんにちは")
print("わたしの名前は ○○ です")
print("音楽を聴くのが好きです")
print("Python で自分用のツールを作ってみたいです")
Pythonのように、
あなたが本当に思っていることを入れてみる。
この瞬間、
教科書のコードではなく「あなたのコード」になります。
プログラムは、「自分の考えや気持ちを、コンピューターにしゃべらせる道具」です。
その感覚を、1日目からちょっとだけ味わってみてください。
数字も print できる:文字との違いを知る
数字は ” ” で囲まない
文字列は " " で囲む必要がありますが、
数字はそのまま書けます。
print(10)
print(2024)
print(60)
Pythonこれらはすべて OK です。
Python の感覚では、
10→ 数字(後で計算に使える)"10"→ 「1」と「0」という文字が並んだ“文字列”
という違いがあります。
1日目の時点では、こう考えておけば十分です。
- とにかく画面に出したいだけ →
"10"でも10でも見た目は同じ - 今後計算に使うつもり →
10(カギカッコなし)で書く
今日は、「数字はカギカッコなしで書けるんだな」くらいで大丈夫です。
文字としての数字も確認してみる
こんなコードを書いて比べてみましょう。
print(10)
print("10")
Python表示される見た目は同じです。
でも、Python の中では意味が違います。
1行目 → 数字の 10
2行目 → “10” という文字列
「見た目は同じだけど、中身の意味は違う」という感覚は、
のちのち効いてくるので、頭の片隅に置いておいてください。
print と「改行」の関係を理解する
print 1回 = 1行 + 改行
次のコードを考えてみます。
print("A")
print("B")
print("C")
Python結果はこうなります。
A
B
C
print は、
「中身を表示する」+「最後に改行する」
をセットでやります。
だから、3回 print を呼ぶと、3行出てきます。
1回目の print → A を表示して改行
2回目の print → B を表示して改行
3回目の print → C を表示して改行
「print 1回 = 1行」
このイメージを持っておくと、画面の形が作りやすくなります。
何も表示しない「空行」を入れる
空行(なにも書かれていない行)を1つ入れたいとき、便利な書き方があります。
print("1 行目")
print()
print("3 行目")
Python2行目の print() に注目してください。
かっこの中が空です。
これは、「何も表示しないで、改行だけする」という意味、
つまり空行を1つ挿入することになります。
結果はこうです。
1 行目
3 行目
タイトルと本文の間に1行空けたり、
まとめの前に少し“間”を作ったりするときに、とても役に立つテクニックです。
1日目の仕上げ:自分用の「今日のまとめプログラム」を作る
学んだことを Python にしゃべらせる
最後に、今日学んだことを
Python に代わりに言ってもらいましょう。
例として、こんなコードを書いてみます。
print("===== Python 超初級編 1 日目 =====")
print()
print("・ print で文字を表示できるようになった")
print("・ 文字列は ダブルクォーテーションで囲むと学んだ")
print("・ コードは 上から順番に実行されると理解した")
print()
print("これから 6 日間、少しずつできることを増やしていきます。")
Python実行すると、
あなたが今日やったことの「小さなレポート」が表示されます。
もちろん、箇条書きの文章は
あなたの言葉に変えてしまって構いません。
- 「エラーが出てもあわてないことを学んだ」
- 「print 1つでもアプリになると感じた」
など、何でもいいです。
“自分の学び”を、自分のコードで表示させる
これができると、「Python は自分の味方だな」という感覚が一気に強まります。
1日目で特に深く押さえてほしい3つ
1つ目。print("...") は、「かっこの中を1行表示して、最後に改行する命令」だということ。
2つ目。
文字列は必ず " " で囲む。
囲み忘れると Python は「知らない名前」と勘違いしてエラーになること。
3つ目。
プログラムは「上から順番に実行される」。
あなたが書いた順番が、そのまま画面に出る順番になること。
この3つさえ今日つかめていれば、1日目は大成功です。
次の 2日目に向けて
1日目であなたは、
- Python に「こんにちは」と言わせることができた。
- 自分の自己紹介を、コードで表現できた。
printと" "の関係を、自分の手で確かめられた。
2日目からは、この print を使って、
- 簡単な計算をして、その結果を表示してみる
- 文字と数字を混ぜたメッセージを書いてみる
- ちょっと“アプリっぽい画面”の形を意識してみる
ところに進んでいきます。
最後にひとつだけ、あなたに問いかけます。
今日の中で、「あ、自分の書いた 1 行にコンピューターがちゃんと従ってくれた」と
少しでも感じた瞬間はありましたか?
もしあったなら、その瞬間こそが、
あなたと Python のスタート地点です。
その感覚を忘れないうちに、2日目も一緒に進んでいきましょう。

