概要
「ログ用に、日時+担当者+内容を1セルにまとめたい」
「2026/01/06 14:35 ユーザーA:承認完了 のような履歴行を自動生成したい」
「数値や日付を、ログ用の“きれいな書式付き文字列”にしたい」
こういうときの主役が TEXT 関数です。
TEXT は
数値・日付・時刻などを「好きな書式の文字列」に変換してくれる関数で、
他の文字列と結合することで ログ用の1行メッセージ を量産できます。
ここでは、初心者向けに
「ログ用文字列生成」に特化した TEXT の使い方を、テンプレートと例題つきで解説します。
TEXT 関数の基本
数値・日付・時刻を「書式付き文字列」にする
TEXT の書式は次の通りです。
=TEXT(値, "表示形式")
ポイントはこの2つです。
- 値:日付・時刻・数値など(シリアル値でもOK)
- “表示形式”:セルの表示形式とほぼ同じルールで指定する文字列
例1:日付を「2026-01-06」という文字列にしたい場合
=TEXT(A1,"yyyy-mm-dd")
例2:時刻を「14:35:12」形式にしたい場合
=TEXT(A1,"hh:mm:ss")
例3:数値を「1,234」形式にしたい場合
=TEXT(A1,"#,##0")
この 「書式付き文字列」+他の文字列の結合 が、ログ用文字列生成の基本パターンになります。
基本パターン:日時+メッセージのログを作る
現在日時+固定メッセージでログ1行を作る
例えば、あるセルに
2026/01/06 14:35:12 - 承認処理を実行しました
のようなログ行を作りたいとします。
現在日時は NOW() で取得できます。
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") & " - 承認処理を実行しました"
※Excelでは「分」は mm ではなく nn でも書けますが、
「月 mm」と混ざるのを避けるため、ログでは hh:nn:ss と書く人も多いです(hh:mm:ss でもOK)。
このように、
TEXT(NOW(),"…")で「ログ用日時文字列」を作る&でメッセージと結合する
という形が 最も基本的なログ生成パターン です。
応用1:担当者名やステータスを組み込んだログ
担当者・ステータス・内容を1セルにまとめる
たとえば、
- B2:担当者名
- C2:ステータス(例:完了 / 差し戻し など)
- D2:コメント
これらを使って、次のようなログ行を作りたいとします。
2026/01/06 14:35:12 [完了] 山田太郎:承認しました
その場合、次のように書けます。
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") &
" [" & C2 & "] " &
B2 & ":" & D2
意味としては、
- TEXT(NOW(),”…”) → 日時部分
- ” [” & C2 & “] ” →
[完了]のようなステータス表示 - B2 & “:” & D2 →
山田太郎:承認しました
というパーツを全部「&」でつないでいます。
このパターンをベースにすれば、
任意のレイアウトのログ文章 を簡単に作れます。
応用2:変更前→変更後の値をログに残す
数値や日付の「Before/After」を1行で表現する
たとえば、
- B2:変更前の値
- C2:変更後の値
- D2:変更理由
とし、
次のようなログ行を作りたいとします。
2026-01-06 14:35:12 金額:1,000 → 1,500(理由:単価改定)
この場合、次のように書けます。
=TEXT(NOW(),"yyyy-mm-dd hh:nn:ss") &
" 金額:" &
TEXT(B2,"#,##0") &
" → " &
TEXT(C2,"#,##0") &
"(理由:" & D2 & ")"
ポイントは、
数値の B2 / C2 に対して TEXT を使って「#,##0」形式にしてから結合していることです。
そのまま B2 & " → " & C2 とすると、
数値と文字列の混在で思わぬ表示になることがあるので、
ログ用の見せ方に揃えるために TEXT で書式を統一するのがおすすめです。
応用3:日付だけ・時刻だけのログを作る
処理日・処理時刻を別々のセルにログとして残したい
たとえば、
- A列:処理日(yyyy/mm/dd)
- B列:処理時刻(hh:nn:ss)
- C列:メッセージ(固定 or 可変)
という構成にしたい場合。
A2 に処理日を文字列として残す:
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd")
B2 に処理時刻を文字列として残す:
=TEXT(NOW(),"hh:nn:ss")
C2 に「処理内容」を書く:
="承認処理を実行しました"
この3つを別セルで管理することで、
- 見た目は人間にとって読みやすい
- 必要なら
=A2 & " " & B2 & " " & C2で1行ログにも組み立てられる
という、柔軟なログ設計ができます。
応用4:固定フォーマットのログテンプレートを作る
「定型文+変数」を1つの式にまとめる
TEXT は、いわば Excel版の「文字列フォーマット」です。
たとえば、次のような形のログを繰り返し使いたいとします。
[日付 時刻] ユーザー名:操作内容(詳細)
- 日付&時刻 → 現在日時
- ユーザー名 → B2
- 操作内容 → C2
- 詳細 → D2
とした場合、テンプレートはこう書けます。
="[" &
TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") &
"] " &
B2 & ":" &
C2 &
"(" & D2 & ")"
この1本の式を「ログ出力セル」に用意しておけば、
後は B2〜D2 に値を入れ替えるだけで、
毎回同じフォーマットのログ文が一発生成されます。
応用5:行ごとの履歴ログを追記していくイメージ
これは少し発想レベルの話ですが、
TEXT を使って作ったログ行を、
「ログシート」にコピーしていく運用もよくあります。
1行目で作るログ用文字列(例):
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") &
" [" & C2 & "] " &
B2 & ":" & D2
この結果セルをコピー → 値として別シート「LOG」の最下行に貼り付ける、
という操作を繰り返すだけでも、簡易的な履歴管理ができます。
VBA などと組み合わせると自動化もできますが、
まずは「TEXT でログ1行を作る」ことが起点になります。
ログ用文字列生成の“型”まとめ
日時+固定メッセージ
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") & " - 承認処理を実行しました"
日時+ステータス+担当者+コメント
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") &
" [" & C2 & "] " &
B2 & ":" & D2
Before/After 付き数値ログ
=TEXT(NOW(),"yyyy-mm-dd hh:nn:ss") &
" 金額:" &
TEXT(B2,"#,##0") &
" → " &
TEXT(C2,"#,##0") &
"(理由:" & D2 & ")"
日付だけログ
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd")
時刻だけログ
=TEXT(NOW(),"hh:nn:ss")
例題
問題1
現在日時を「2026/01/06 14:35:12」のような形式で文字列にし、
その後ろに「 – 承認処理を実行しました」とつなげたいです。
TEXT と NOW を使った式を書いてください。
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") & " - 承認処理を実行しました"
問題2
B2 に担当者名、C2 にステータス(例:「完了」)、D2 にコメントが入っています。
次のようなログ文字列を作りたいです。
2026/01/06 14:35:12 [完了] 山田太郎:承認しました
TEXT と NOW を使った式を書いてください。
=TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") &
" [" & C2 & "] " &
B2 & ":" & D2
問題3
B2 に変更前金額、C2 に変更後金額、D2 に変更理由が入っています。
次のようなログ文字列を作りたいです。
2026-01-06 14:35:12 金額:1,000 → 1,500(理由:単価改定)
TEXT と NOW を使った式を書いてください。
=TEXT(NOW(),"yyyy-mm-dd hh:nn:ss") &
" 金額:" &
TEXT(B2,"#,##0") &
" → " &
TEXT(C2,"#,##0") &
"(理由:" & D2 & ")"
問題4
現在の日付だけを「2026/01/06」という文字列でログ用セルに表示したいです。
TEXT と TODAY を使った式を書いてください。
=TEXT(TODAY(),"yyyy/mm/dd")
問題5
B2 にユーザー名、C2 に操作名、D2 に詳細が入っています。
次のような形式のログを 1 セルに出したいです。
[2026/01/06 14:35:12] ユーザーA:設定変更(詳細内容)
TEXT と NOW を使った式を書いてください。
="[" &
TEXT(NOW(),"yyyy/mm/dd hh:nn:ss") &
"] " &
B2 & ":" &
C2 &
"(" & D2 & ")"
TEXT は「ログ用のきれいな文字列を作るための書式エンジン」です。
日付・時刻・数値をすべて“文字列として整形”してから結合することで、
人間が読みやすく、形式が揃ったログが簡単に作れるようになります。
