概要
「データが何件あるか知りたい」「数値が入っているセルの数だけ数えたい」
そんなときに使うのが COUNT 関数です。
COUNT は、
“数値が入っているセルの個数” を数える関数 です。
「合計」ではなく「件数」を知りたいときの基本ツールになります。
COUNT 関数の基本
基本構文と意味
COUNT の書式はこうです。
=COUNT(値1, [値2], …)
- 値1:必須。セル参照や範囲、数値など
- 値2 以降:任意。最大 255 個まで追加可能
ここで数えられるのは “数値として扱われるものだけ” です。
=COUNT(A1:A10)
これは「A1〜A10 の中で、数値が入っているセルの個数」を返します。
何が「数えられる」のか
COUNT がカウントするもの
COUNT が「1件」として数えるのは、次のようなものです。
- 数値(例:10、3.5、-2)
- 日付(内部的には数値として扱われる)
- 数値を表す文字列(”1″ のように数値として解釈できるもの)
COUNT が数えないもの
次のものは COUNT の対象外です。
- 空白セル
- 文字列(「東京」「ABC」など)
- エラー値(
#DIV/0!など) - TRUE / FALSE などの論理値(※COUNT は数えない。COUNTA や他の関数の出番)
「とにかく“何か入っているセル”を数えたい」なら COUNTA、
「条件を満たす件数を数えたい」なら COUNTIF / COUNTIFS を使います。
基本パターンとテンプレート
範囲内の数値の件数を数える
もっとも基本的な形です。
=COUNT(A1:A10)
A1〜A10 のうち、「数値として扱えるセル」が何個あるかを返します。
離れた範囲・セルをまとめて数える
複数の範囲やセルをまとめて指定できます。
=COUNT(A1:A10, C1:C10)
A1〜A10 と C1〜C10 の両方を合わせて、「数値セルの件数」を数えます。
=COUNT(B2, B4, B6)
B2・B4・B6 のうち、数値が入っているセルの数を返します。
範囲+直接指定の数値を混ぜる
=COUNT(A1:A5, 100, 200)
A1〜A5 の数値セルの件数に、「100」「200」という数値2つも含めてカウントします。
実務での COUNT の使いどころ
「何件入力されているか」をざっくり知る
例えば、B列に「売上金額」が入っているとき、
「何日分の売上が入力されているか」を知りたいならこう書きます。
=COUNT(B2:B100)
これで「数値が入っている日数」が分かります。
平均や割合の“分母”として使う
「平均売上 = 合計 ÷ 件数」のように、
SUM と組み合わせて「分母」として COUNT を使うこともよくあります。
=SUM(B2:B100) / COUNT(B2:B100)
これは「売上の平均」を手計算で出しているイメージです。
(もちろん AVERAGE を使ってもOKですが、ロジックを意識したいときに便利です)
COUNT を使うときの注意点
「数字に見える文字列」に注意
セルに "100" のように文字列として入っている場合、
COUNT が数えるかどうかはケースによって変わることがあります。
基本的には「ちゃんと数値として入力されているか」を意識しておくと安全です。
文字も含めて“何か入っているセル”を数えたいとき
COUNT は「数値だけ」を数えます。
文字列や TRUE/FALSE も含めて「空でないセルの件数」を数えたいときは、
COUNTA 関数 を使います。
例題
問題1
A1〜A10 にデータが入っています。
このうち「数値が入っているセルの個数」を COUNT 関数で求める式を書いてください。
=COUNT(A1:A10)
問題2
B2〜B20 に「売上金額」、D2〜D20 に「返品金額」が入っています。
売上と返品を合わせて、「数値が入っているセルの件数」を求める式を書いてください。
=COUNT(B2:B20, D2:D20)
問題3
C2、C5、C8 に「特定商品の売上」が入っています。
この 3セルのうち、数値が入っているセルの個数を COUNT で求める式を書いてください。
=COUNT(C2, C5, C8)
問題4
B2〜B100 に売上金額が入っています。
この範囲の「平均売上」を、SUM と COUNT を組み合わせて求める式を書いてください。
=SUM(B2:B100) / COUNT(B2:B100)
問題5
A2〜A50 に「数値や文字列が混在したデータ」が入っています。
このうち「数値として扱われるセルの件数」を COUNT で求める式を書いてください。
=COUNT(A2:A50)
COUNT は、「数値データが何件あるか」を押さえるための入り口です。
ここをしっかり理解しておくと、
COUNTA・COUNTIF・COUNTIFS などの“件数系関数ファミリー”にもスムーズに進めます。
