概要
個人情報を扱う Excel シートでは、
「名前・電話番号・メールアドレスなどをそのまま表示したくない」
という場面がよくあります。
そんなときに便利なのが REPT 関数(文字の繰り返し) です。
REPT は
指定した文字を、指定した回数だけ繰り返す
というシンプルな関数ですが、
LEN(文字数カウント)と組み合わせることで、
個人情報を伏字(マスク)表示する仕組みが簡単に作れます。
ここでは、初心者にもわかりやすく、
テンプレート・応用例・例題つきで丁寧に解説します。
REPT 関数の基本
書式
=REPT(文字, 回数)
例:
=REPT("●",5)
結果:
●●●●●
この「繰り返し表示」を、
LEN(文字数カウント) と組み合わせることで、
入力された文字数に応じた伏字が作れます。
基本パターン:文字数分だけ伏字を表示する
例:A2 の文字数だけ“●”を表示する
=REPT("●", LEN(A2))
A2 が「山田太郎」なら LEN(A2)=4 なので、
●●●●
と表示されます。
名前・メールアドレス・電話番号など、
中身を完全に隠したいときに使えます。
応用1:先頭だけ見せて残りを伏字にする
個人情報の一部だけ見せたい場合に便利です。
例:先頭1文字だけ表示し、残りを伏字にする
=LEFT(A2,1) & REPT("●", LEN(A2)-1)
A2 が「山田太郎」なら、
山●●●
となります。
応用2:末尾だけ見せて前を伏字にする
電話番号・会員番号などでよく使うパターンです。
例:末尾4桁だけ表示し、それ以外を伏字にする
=REPT("●", LEN(A2)-4) & RIGHT(A2,4)
A2 が「09012345678」なら、
●●●●●●5678
となります。
応用3:前後だけ見せて中央を伏字にする
名前・メールアドレスなどで使える「部分伏字」です。
例:先頭2文字+末尾2文字を残し、中央を伏字にする
=LEFT(A2,2) & REPT("●", LEN(A2)-4) & RIGHT(A2,2)
A2 が「yamada@example.com」なら、
ya●●●●●●●●●●om
のように伏字化できます。
応用4:伏字文字を変更する
伏字に使う記号は自由に変更できます。
例:* を使いたい場合
=REPT("*", LEN(A2))
例:× を使いたい場合
=REPT("×", LEN(A2))
応用5:空欄のときは伏字を表示しない
A2 が空欄なのに伏字が出てしまうのを防ぐには IF を使います。
=IF(A2="","",REPT("●",LEN(A2)))
空欄 → 空欄
入力あり → 伏字表示
という動きになります。
個人情報伏字の“型”まとめ
文字数分伏字
=REPT("●", LEN(A2))
先頭1文字だけ見せる
=LEFT(A2,1) & REPT("●", LEN(A2)-1)
末尾4桁だけ見せる
=REPT("●", LEN(A2)-4) & RIGHT(A2,4)
前後2文字だけ見せる
=LEFT(A2,2) & REPT("●", LEN(A2)-4) & RIGHT(A2,2)
空欄は伏字にしない
=IF(A2="","",REPT("●",LEN(A2)))
例題
問題1
A2 の文字数だけ“●”を表示したいです。
REPT と LEN を使った式を書いてください。
=REPT("●", LEN(A2))
問題2
A2 の先頭1文字だけ表示し、残りを伏字にしたいです。
LEFT、REPT、LEN を使った式を書いてください。
=LEFT(A2,1) & REPT("●", LEN(A2)-1)
問題3
A2 の末尾4桁だけ表示し、それ以外を伏字にしたいです。
REPT、LEN、RIGHT を使った式を書いてください。
=REPT("●", LEN(A2)-4) & RIGHT(A2,4)
問題4
A2 の前後2文字だけ表示し、中央を伏字にしたいです。
LEFT、RIGHT、REPT、LEN を使った式を書いてください。
=LEFT(A2,2) & REPT("●", LEN(A2)-4) & RIGHT(A2,2)
問題5
A2 が空欄のときは空欄のまま、
入力があるときだけ伏字を表示したいです。
IF、REPT、LEN を使った式を書いてください。
=IF(A2="","",REPT("●",LEN(A2)))
REPT は「繰り返し表示」という単純な関数ですが、
LEN と組み合わせることで 個人情報の伏字化が自由自在 にできます。
実務での出番も非常に多いので、
ぜひ“伏字表示の型”として覚えておいてください。
