概要
「名前の先頭だけ大文字にしたい」
「tanaka を Tanaka に、yamada taro を Yamada Taro に整えたい」
「全部大文字・全部小文字のぐちゃぐちゃな英字表記を“それっぽい形”にしたい」
こういうときに使うのが PROPER 関数です。
PROPER は「単語の先頭だけ大文字、残りは小文字」という“英語の名前っぽい形”に整えてくれる関数です。
PROPER 関数の基本
PROPER の書式はとてもシンプルです。
=PROPER(文字列)
「文字列」に指定したセル(または直接書いた文字列)の中で、
- 単語の先頭の英字 → 大文字にする
- 単語のそれ以外の英字 → 小文字にする
というルールで変換してくれます。
ここでいう「単語」は、スペースや記号(スペース、ハイフン、スラッシュなど)で区切られたかたまり、とざっくり覚えておいて大丈夫です。
基本パターン:名前や単語の先頭だけ大文字にする
たとえば A2 に次のような文字列が入っているとします。
A2:yamada taro
これを「Yamada Taro」としたい場合は、次の式を書きます。
=PROPER(A2)
結果はYamada Taro
になります。
別の例です。
A2:tANaKa haNako
同じく
=PROPER(A2)
とすると、Tanaka Hanako
となり、先頭だけ大文字、残りは小文字に整えてくれます。
英文の名前やタイトルを整える
英文の名前・タイトルにもよく使えます。
A2:john smith
=PROPER(A2)
結果:John Smith
A2:eXCEL text functions
=PROPER(A2)
結果:Excel Text Functions
「全部大文字」「全部小文字」「ぐちゃぐちゃ」が混ざっていても、
「それっぽい“単語の先頭だけ大文字”」の形に揃えてくれるのが PROPER です。
記号や数字が混ざった場合の動き
PROPER が大文字・小文字を変えるのは「英字」だけです。
数字や記号は、そのまま残ります。
例えば A2 に
excel-2024 tutorial
という文字列が入っている場合。
=PROPER(A2)
結果は
Excel-2024 Tutorial
となります。
ハイフンはそのまま、
ハイフンの後ろの「2024」は数字なので影響なし、
空白の後ろの「tutorial」は「Tutorial」になります。
もうひとつ例を挙げます。
A2:o'reilly media
=PROPER(A2)
結果:O'Reilly Media
アポストロフィ(’)の後の文字も「単語の先頭」とみなされるため、O'Reilly のように、それっぽく整えてくれます。
日本語との組み合わせ
日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)は、PROPER では基本的に変化しません。
英字だけが変わります。
A2:東京 excel 講座
=PROPER(A2)
結果:東京 Excel 講座
このように、「日本語はそのまま」「英字だけ先頭大文字+残り小文字」に変えてくれます。
UPPER・LOWER との使い分け
UPPER
文字列の英字を「全部大文字」にする。
LOWER
文字列の英字を「全部小文字」にする。
PROPER
文字列の英字を「単語ごとに、先頭だけ大文字・残りを小文字」にする。
英字表記を
- 全部大文字にそろえたい → UPPER
- 全部小文字にそろえたい → LOWER
- 名前っぽいスタイル(先頭だけ大文字)にしたい → PROPER
というイメージで使い分けると覚えやすいです。
PROPER を使うときの注意点
PROPER は「“英語のタイトルケースもどき”にする」関数なので、
例えば
iPhone → IphoneeBay → Ebay
のように、「本来のブランド表記」とは違う形になってしまうことがあります。
ブランド名・固有名詞の公式な表記を守りたい場合は、
- いったん PROPER でざっくり整える
- 気になる部分だけ手修正する
という流れにしたほうが安全です。
問題1
A2 に「yamada taro」という文字列が入っています。
これを「Yamada Taro」と表示する式を書いてください。
=PROPER(A2)
問題2
A2 に「tANaKa haNako」という文字列が入っています。
これを「Tanaka Hanako」に整える式を書いてください。
=PROPER(A2)
問題3
A2 に「excel text functions」という文字列が入っています。
これを「Excel Text Functions」と表示する式を書いてください。
=PROPER(A2)
問題4
A2 に「john o’reilly」という文字列が入っています。
これを PROPER 関数を使って「John O’Reilly」と表示する式を書いてください。
=PROPER(A2)
問題5
A2 に「東京 excel 講座」という文字列が入っています。
日本語はそのままで、英字の部分だけ先頭を大文字にして「東京 Excel 講座」と表示する式を書いてください。
=PROPER(A2)
PROPER の本質は、この 1 行だけです。
=PROPER(文字列)
これを覚えておくだけで、
「名前・タイトル・ID などの“英字の見た目”を、人が読みやすい形に整える」ことが、一瞬でできるようになります。
まずは「名前をきれいにする関数」として、感覚で使いこなしていきましょう。
