概要
「コードの先頭3文字はいらない」
「“ID:”のラベルだけ削除して中身だけ取りたい」
こういう「先頭の n 文字を削除して、それ以外を取り出したい」ときに使えるのが
MID 関数を使った “先頭 n 文字削除” パターンです。
実際には「削除」というより、
「先頭 n 文字の“次の文字”から、残り全部を抜き出す」という考え方で組み立てます。
基本の考え方
先頭 n 文字を削除したい=
「左から n+1 文字目以降を、最後まで取り出す」と言い換えられます。
MID の形にすると、こうなります。
=MID(文字列, n+1, 取り出す文字数)
取り出す文字数は「残り全部」なので、本当は
「全体の長さ − n」
を指定してあげるのが一番きれいです。
そこで LEN 関数を組み合わせて、次のテンプレートを使います。
=MID(A1, n+1, LEN(A1)-n)
これが「先頭 n 文字削除」の基本形です。
先頭 n 文字削除の定番テンプレート
具体例:先頭 3 文字を削除
A1 に元の文字列が入っていて、
先頭 3 文字を削除したいとします。
先頭 3 文字削除 → 4 文字目から最後まで取り出す
ということなので、式はこうなります。
=MID(A1, 4, LEN(A1)-3)
開始位置が 4(3+1)、取り出す文字数が「全体 − 3」です。
この形さえ覚えておけば、3 を 2 や 5 に変えるだけで応用できます。
ラベル削除の実務パターン
よくあるのが、セルに
「ID:12345」「NO:0001」「コード:ABC123」
のように「ラベル+中身」が入っているケースです。
固定長ラベルを削除する
例えば A2 に「ID:12345」が入っていて、
「ID:」を削除して「12345」だけ取り出したい場合。
「ID:」は 3 文字なので、「先頭 3 文字削除」と同じです。
=MID(A2, 4, LEN(A2)-3)
結果は「12345」になります。
ラベル部分が
「NO:」(3文字)
「CD-」(3文字)
のように固定長のときは、このパターンがそのまま使えます。
決まった桁数のコードの「本体部分」だけを取り出す
例えば、A2 に「ABC12345」のようなコードがあり、
先頭 3 文字「ABC」が区分、残り「12345」が本体だとします。
先頭 3 文字を捨てて、本体だけ欲しい場合はこうです。
=MID(A2, 4, LEN(A2)-3)
A2 が「ABC12345」なら
4 文字目から最後まで → 「12345」
A2 が「ABC987654」でも
先頭 3 文字を削除して「987654」が取れます。
可変長だけど「先頭 n 文字は必ずラベル」という場合
データの長さが行ごとに違っても、
「ラベルは常に 4 文字」「本体はその後ろ全部」
と決まっているなら、同じ考え方で OK です。
たとえば A2 に
「PRD_ABC123」
「PRD_XYZ」
のような文字列があり、「PRD_」を削除したい場合。
「PRD_」は 4 文字なので、先頭 4 文字削除です。
=MID(A2, 5, LEN(A2)-4)
これで、
「ABC123」「XYZ」など、長さが違っても「ラベル以外全部」が取れます。
先頭 1 文字削除のショートカット
「先頭 1 文字だけ捨てたい」場合は、分かりやすくこう書くことも多いです。
=MID(A1, 2, LEN(A1)-1)
ただし、先頭 1 文字削除なら、RIGHT 関数で書くとこうもできます。
=RIGHT(A1, LEN(A1)-1)
どちらでも同じですが、「先頭を削る=MID」「末尾を残す=RIGHT」と覚えておくと整理しやすいです。
例題
問題1
A2 に「ABC12345」という文字列が入っています。
先頭 3 文字「ABC」を削除して、「12345」だけを取り出したいです。
MID と LEN を使った式を書いてください。
=MID(A2, 4, LEN(A2)-3)
問題2
A2 に「ID:98765」という文字列が入っています。
「ID:」を削除して「98765」だけを取り出す式を書いてください。
(「ID:」は 3 文字とします)
=MID(A2, 4, LEN(A2)-3)
問題3
A2 に「PRD_ABC123」、A3 に「PRD_XYZ」が入っています。
どちらも先頭 4 文字「PRD_」を削除し、その後ろすべてを取り出したいです。
A2 用の式を書いてください(下方向にコピーして使います)。
=MID(A2, 5, LEN(A2)-4)
問題4
A2 に任意の文字列が入っています。
先頭 1 文字を削除して、2 文字目から最後までを取り出す式を書いてください。
MID と LEN を使ってください。
=MID(A2, 2, LEN(A2)-1)
問題5
A2 に「CD-000123」という文字列が入っています。
先頭 3 文字「CD-」を削除して、「000123」だけ取り出す式を書いてください。
=MID(A2, 4, LEN(A2)-3)
「先頭 n 文字削除 → MID」というパターンは、一度型を覚えてしまえばとても単純です。
基本形はこれだけです。
=MID(元の文字列, n+1, LEN(元の文字列)-n)
この「開始位置=n+1」「長さ=LEN−n」という考え方さえ押さえておけば、
ラベル削除・コード本体取り出しなど、実務でよくある“余分な頭を落とす処理”を柔軟にこなせるようになります。
