概要
「小数点以下を切り捨てたい」「人数を10人単位で切り捨てたい」「売上を100円単位で丸めたい」
そんな“必ず下に丸める”処理をしてくれるのが ROUNDDOWN 関数です。
ROUNDDOWN は、
指定した桁数で必ず切り捨てる関数(四捨五入ではなく、常に下へ) です。
「余裕を見て少なめに計算したい」「端数を落としたい」という場面でよく使われます。
ROUNDDOWN 関数の基本
基本の書式
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
数値
切り捨てたい値(セル参照でもOK)
桁数
どの桁で切り捨てるかを指定する数値
桁数の考え方
ROUNDUP・ROUND と同じく、桁数の指定ルールは共通です。
| 桁数 | 意味 | 例(=ROUNDDOWN(123.456, 桁数)) |
|---|---|---|
| 2 | 小数第2位まで残す | 123.45 |
| 1 | 小数第1位まで残す | 123.4 |
| 0 | 整数に切り捨て | 123 |
| -1 | 10 の位で切り捨て | 120 |
| -2 | 100 の位で切り捨て | 100 |
ポイントは、
どんな値でも必ず下に丸める(切り捨てる) ということです。
ROUNDDOWN の基本パターン
小数点以下を切り捨てる
例:小数第2位まで残して切り捨てる
=ROUNDDOWN(A2, 2)
例:小数第1位で切り捨てる
=ROUNDDOWN(A2, 1)
整数に切り捨てる
=ROUNDDOWN(A2, 0)
例:1.9 → 1、5.8 → 5
10 の位で切り捨てる(桁数がマイナス)
=ROUNDDOWN(A2, -1)
例:178 → 170、123 → 120
100 の位で切り捨てる
=ROUNDDOWN(A2, -2)
例:678 → 600、245 → 200
実務でよく使う ROUNDDOWN の使い方
売上を「100円単位」で切り捨てる
=ROUNDDOWN(B2, -2)
例:
12,345 → 12,300
12,099 → 12,000
人数を「10人単位」で切り捨てる
=ROUNDDOWN(B2, -1)
例:
人数 27 → 20
人数 34 → 30
割合計算の結果を切り捨てる
例:正答率(=C2/B2)を小数第2位で切り捨てたい:
=ROUNDDOWN(C2/B2, 2)
平均値を切り捨てて扱いたい
=ROUNDDOWN(AVERAGE(B2:B10), 1)
ROUNDDOWN と他の丸め関数の違い
ROUNDDOWN(切り捨て)
常に下へ丸める
例:1.9 → 1、1.1 → 1
ROUNDUP(切り上げ)
常に上へ丸める
例:1.1 → 2、1.9 → 2
ROUND(四捨五入)
0.5 以上で上へ、それ未満で下へ
例:1.4 → 1、1.5 → 2
ROUNDDOWN のテンプレート集
小数第2位で切り捨て
=ROUNDDOWN(A2, 2)
整数に切り捨て
=ROUNDDOWN(A2, 0)
10 の位で切り捨て
=ROUNDDOWN(A2, -1)
100 の位で切り捨て
=ROUNDDOWN(A2, -2)
平均値を切り捨て
=ROUNDDOWN(AVERAGE(A2:A10), 1)
例題
問題1
A2 に「123.456」が入っています。
これを小数第2位で切り捨てる式を書いてください。
=ROUNDDOWN(A2, 2)
問題2
A2 に「98.7」が入っています。
これを整数に切り捨てる式を書いてください。
=ROUNDDOWN(A2, 0)
問題3
A2 に「178」が入っています。
これを 10 の位で切り捨てる式を書いてください。
=ROUNDDOWN(A2, -1)
問題4
A2 に「678」が入っています。
これを 100 の位で切り捨てる式を書いてください。
=ROUNDDOWN(A2, -2)
問題5
B2〜B10 に売上が入っています。
その平均値を小数第1位で切り捨てる式を書いてください。
=ROUNDDOWN(AVERAGE(B2:B10), 1)
ROUNDDOWN は「端数を落とす」処理に特化した関数です。
ROUND・ROUNDUP とセットで理解すると、丸め処理を自由自在にコントロールできるようになります。
