概要
「この支店は全体の何%?」「達成率は何%?」「前年比の伸び率は?」
こういう“割合”は、Excelでは 割り算(/)+パーセント表示 で計算します。
難しく考える必要はなく、
基本はたったひとつの公式です。
割合 = 部分 ÷ 全体
これを Excel のセルに式として書き、結果を「%表示」にするだけです。
割合計算のいちばん大事な考え方
割合の公式は「部分 ÷ 全体」
まずは紙の上の算数としての公式を整理します。
- 売上構成比:
ある支店の売上 ÷ 全支店の売上合計 - 達成率:
実績 ÷ 目標 - 正答率:
正解数 ÷ 問題数
どれも「部分 ÷ 全体」です。
Excel では、この「÷」を / で書きます。
例:
正解 42 問、全体 50 問の正答率
=42/50
結果は 0.84(=84%)になります。
Excelでの割合計算の基本パターン
セル参照で書くのが基本
実務では、数字を直接書くのではなく「セル参照」で書きます。
例:
C2 に「A支店の売上」、C6 に「全支店の売上合計」が入っているとします。
A支店の構成比(全体に対する割合)を求める式はこうです。
=C2/C6
これで「A支店の売上 ÷ 全体の売上」が計算されます。
分母(全体)を絶対参照にする
この式を下の行にコピーして、B支店・C支店…と同じように割合を出したいとき、
分母(全体の合計)は 固定 しておく必要があります。
そのために使うのが「絶対参照」です。
=C2/$C$6
$C$6 と書くことで、式をコピーしても「常に C6 を見る」ようになります。
(F4 キーで $ を付けるのが定番操作です)
計算結果を「%表示」にする
0.2 を「20%」に見せるのがパーセント表示
Excel の中では、
20% = 0.2
50% = 0.5
100% = 1
というように、「%」はあくまで“見せ方”です。
つまり、=部分/全体 の結果は 0.2 や 0.84 のような「小数」で出てきます。
これを「%」で表示したいときは、セルの表示形式を変えます。
- 計算結果のセルを選ぶ
- ホームタブの「%」ボタンをクリック
- 必要なら「小数点以下の桁数」を増減させる
これで 0.84 → 84% のように表示されます。
よく使う割合計算のテンプレート
構成比(全体に対する割合)
例:
C列に各支店の売上、C6 に全体の合計
=C2/$C$6
これを下にコピーし、結果の列を「%表示」にします。
達成率(実績 ÷ 目標)
例:
B列に目標、C列に実績
=C2/B2
結果を「%表示」にすると、達成率になります。
増減率(伸び率)
増減率 = (新しい値 − 古い値) ÷ 古い値
例:
B2 に昨年売上、C2 に今年売上
=(C2-B2)/B2
これを「%表示」にすると、前年比の伸び率になります。
例題
問題1
A2 に「正解数」、B2 に「問題数」が入っています。
正答率(%)を求める式を書いてください。
(結果のセルは%表示にする前提とします)
=A2/B2
問題2
C2〜C5 に各支店の売上、C6 に「売上合計」が入っています。
C2 の支店の売上構成比(全体に対する割合)を求める式を書いてください。
(下の行にコピーして使う前提です)
=C2/$C$6
問題3
B2 に「目標売上」、C2 に「実績売上」が入っています。
達成率(実績 ÷ 目標)を求める式を書いてください。
=C2/B2
問題4
B2 に「昨年売上」、C2 に「今年売上」が入っています。
前年比の伸び率(増減率)を求める式を書いてください。
=(C2-B2)/B2
問題5
D2〜D10 に「ある商品の売上」、D11 にその合計が入っています。
D2 の売上が全体の何%かを求める式を書き、下の行にコピーして使いたいとします。
分母を固定する形で式を書いてください。
=D2/$D$11
割合計算は、結局すべて「部分 ÷ 全体」と「%表示」の組み合わせです。
/(割り算)で“中身”を正しく計算し、表示形式で“見せ方”を整える――
この2段階を意識できると、どんな割合計算も怖くなくなります。
