概要
「コードの末尾3桁だけ欲しい」
「郵便番号の“下4桁”だけ取りたい」
「型番の“枝番”を抜き出したい」
こういう「右から何文字かだけ欲しい」ときに使うのが RIGHT 関数です。
RIGHT は、指定した文字列の 右端から、指定した文字数だけ取り出す 関数です。
RIGHT 関数の基本
構文と意味
=RIGHT(文字列, [文字数])
文字列
右から文字を取り出したい元データです。
セル参照(A2 など)でも、直接 "ABC123" と書いても構いません。
文字数(省略可)
右から何文字取り出すかを指定します。
省略すると「1」とみなされ、右端の 1 文字だけ返します。
文字数が元の文字数より大きいときは、文字列全体がそのまま返されるのでエラーにはなりません。
基本的な使い方
右から n 文字をそのまま取り出す
A2 に「ABC123」という文字列があるとします。
右から 3 文字を取り出したい場合は、次のように書きます。
=RIGHT(A2, 3)
結果は「123」になります。
文字数を省略すると、右端の 1 文字だけ返します。
=RIGHT(A2)
この場合は「3」が返ります。
実務でよくあるパターン
数値コードの「末尾3桁」だけ取り出す
A2 に「20240123」(日付っぽい8桁コード)が入っていて、
「123」のように末尾 3 桁を取りたい場合。
=RIGHT(A2, 3)
結果は「123」。
「枝番」「連番部分」だけ抜き出したいときの定番パターンです。
郵便番号の「下4桁」だけ取り出す
A2 に「123-4567」という郵便番号の文字列があるとします。
「4567」だけ欲しいなら、末尾 4 文字を取り出せばOKです。
=RIGHT(A2, 4)
結果は「4567」になります。
商品コードの「枝番」部分だけ抜き出す
A2 に「ABC-001」「ABC-015」のようなコードがあり、
「001」「015」だけを別列に取りたい場合。
=RIGHT(A2, 3)
こうしておけば、桁数がそろった枝番として扱いやすくなります。
応用テクニック
末尾から「可変長」の文字を抜き出す
例えば「最後のハイフンより右」を取りたい、
といった“長さが決まっていない”パターンでは、LEN と FIND を組み合わせます。
A2 に「ABC-001-XYZ」があり、最後の「XYZ」だけ欲しい場合の考え方です。
- 文字列全体の長さ:
LEN(A2) - 最後の「-」の位置を求めるには工夫が必要ですが、
単純なケースなら「左側は固定長」「右側だけ RIGHT」と決めた方が楽なことも多いです。
ここでは、まずは「末尾から決まった桁数を取る」基本をしっかり押さえておくのを優先しましょう。
「先頭以外」を取りたいときは RIGHT+LEN
「先頭の 1 文字を除いた残り全部(=右側全部)」を取りたいときは、
文字数に LEN を使います。
=RIGHT(A2, LEN(A2)-1)
A2 が「ABC123」なら、「BC123」が返ります。
「先頭の1文字は種別記号、それ以外が本体」というコードの分解などに使えます。
LEFT との違い・使い分け
- LEFT:左から n 文字
- RIGHT:右から n 文字
というだけの違いですが、実務では
- コード先頭の「種別」→ LEFT で取り出す
- コード末尾の「枝番・連番」→ RIGHT で取り出す
という使い分けが定番です。
さらに、LEN や FIND と組み合わせることで、
「区切り記号の前まで/後ろだけ」のような可変長にも対応できるようになります。
例題
問題1
A2 に「ABC123」という文字列が入っています。
このセルの右から 3 文字「123」を取り出す式を書いてください。
=RIGHT(A2, 3)
問題2
A2 に「20240123」という文字列が入っています。
右から 4 文字を取り出して「0123」を得る式を書いてください。
=RIGHT(A2, 4)
問題3
A2 に「123-4567」という文字列が入っています。
郵便番号の下 4 桁「4567」を取り出す式を書いてください。
=RIGHT(A2, 4)
問題4
A2 に任意の文字列が入っています。
「先頭の 1 文字を除いた、右側すべて」を取り出す式を書いてください。
LEN と RIGHT を組み合わせてください。
=RIGHT(A2, LEN(A2)-1)
問題5
A2 に「ABC-001」のようなコードが入っています。
末尾 3 文字だけを取り出して「001」を得る式を書いてください。
=RIGHT(A2, 3)
RIGHT は「末尾から決まった桁数を抜き出す」という、とても単純な関数ですが、
コード設計・ID 分解・郵便番号処理など、現場での出番はかなり多いです。
まずは「右から n 文字」という感覚をしっかり体に染み込ませておくと、その先の応用もスムーズになります。
