概要
「文字列が 完全に一致しているか を判定したい」
「大文字・小文字の違いも区別したい」
「ABC と abc を別物として扱いたい」
こういうときに使うのが EXACT(イグザクト)関数です。
EXACT は、
2つの文字列が “完全に一致” しているときだけ TRUE を返す
という、非常にシンプルで強力な関数です。
- 大文字・小文字を区別する
- 全角・半角も区別する
- 余計なスペースがあれば一致しない
という「厳密な一致判定」ができるのが特徴です。
EXACT 関数の基本
書式
=EXACT(文字列1, 文字列2)
結果は TRUE または FALSE のどちらかです。
EXACT の特徴
- 大文字・小文字を区別する
→EXACT("ABC","abc")は FALSE - 全角・半角を区別する
→EXACT("A","A")は FALSE - スペースも区別する
→EXACT("ABC","ABC ")は FALSE
つまり、見た目が似ていても、1文字でも違えば FALSE になります。
基本パターン:2つのセルが完全一致しているか判定
A2 と B2 の内容が完全に一致しているか調べたい場合。
=EXACT(A2, B2)
- 完全一致 → TRUE
- 1文字でも違う → FALSE
という結果になります。
応用1:IF と組み合わせて「一致/不一致」を表示
A2 と B2 が一致していれば「一致」、
一致していなければ「不一致」と表示したい場合。
=IF(EXACT(A2,B2),"一致","不一致")
EXACT の TRUE/FALSE をそのまま IF の条件に使うだけです。
応用2:大文字・小文字を区別したいときに便利
例えば、ログインIDやパスワードのチェックなど、
「大文字・小文字が違えば別物」というケースでは EXACT が最適です。
A2 に入力値、B2 に正しい値が入っているとして、
=EXACT(A2, B2)
とすれば、ABC123 と abc123 は別物として判定されます。
応用3:全角・半角の違いを厳密に判定
A2 に「アイウ」(半角カナ)、
B2 に「アイウ」(全角カナ)が入っている場合。
=EXACT(A2, B2)
結果は FALSE です。
「見た目は似ているけど実は違う」ケースを見つけるのに便利です。
応用4:スペースの混入チェック
A2 に「ABC」、
B2 に「ABC 」のように、末尾にスペースが入っている場合。
=EXACT(A2, B2)
結果は FALSE です。
データ入力ミス(余計なスペース)を検出するのに役立ちます。
必要なら TRIM と組み合わせて、
=EXACT(TRIM(A2), TRIM(B2))
とすれば、前後のスペースを無視した比較もできます。
EXACT と =(イコール)の違い
Excel では、A2=B2 と書いても一致判定ができますが、
大文字・小文字を区別しない という違いがあります。
例:
="ABC"="abc" → TRUE(大文字小文字を無視)
=EXACT("ABC","abc") → FALSE(区別する)
「厳密に一致しているか」を判定したいときは、
必ず EXACT を使うのが正解です。
例題
問題1
A2 と B2 の文字列が完全に一致している場合 TRUE、
一致していない場合 FALSE を返す式を書いてください。
=EXACT(A2,B2)
問題2
A2 と B2 が完全一致している場合は「一致」、
一致していない場合は「不一致」と表示する式を書いてください。
=IF(EXACT(A2,B2),"一致","不一致")
問題3
A2 に「ABC」、B2 に「abc」が入っています。
大文字・小文字を区別して一致判定したいです。
EXACT を使った式を書いてください。
=EXACT(A2,B2)
問題4
A2 に「ABC」、B2 に「ABC 」が入っています。
末尾スペースの有無も含めて完全一致かどうか判定する式を書いてください。
=EXACT(A2,B2)
問題5
A2 と B2 の文字列を比較し、
前後のスペースは無視して一致判定したい場合の式を書いてください。
TRIM と EXACT を組み合わせてください。
=EXACT(TRIM(A2),TRIM(B2))
EXACT の本質はこの一行です。
=EXACT(文字列1, 文字列2)
「大文字・小文字・全角・半角・スペースまで含めて、完全に一致しているか」を
一発で判定できるので、
データチェック・入力ミス検出・厳密な比較が必要な場面でとても頼りになります。

