概要
「小数点以下を切り上げたい」「10円単位・100円単位で必ず上に丸めたい」「1箱あたりの個数から“必要箱数”を出したい」
そんなときにとても便利なのが CEILING 関数です。
CEILING は、
「指定した“単位”で、必ず切り上げる」関数です。
ROUNDUP が“桁数”で切り上げるのに対して、CEILING は“単位”で切り上げる、とイメージすると分かりやすいです。
CEILING 関数の基本
基本の書式
古いバージョンと新しいバージョンで少し書式が違いますが、ここではよく使う形だけ押さえます。
=CEILING(数値, 意味のある倍数)
数値
切り上げたい元の値(セル参照でもOK)
意味のある倍数
「何の単位で切り上げるか」を表す数値
例:1(1単位)、10(10単位)、100(100単位)、0.1(0.1単位)など
たとえば「100円単位で切り上げたい」なら、意味のある倍数は 100 です。
CEILING のイメージと具体例
小数点以下を「1単位」で切り上げ(=整数に切り上げ)
A2 に 3.1 が入っているとして、整数に切り上げたい場合はこう書きます。
=CEILING(A2,1)
3.1 → 4
3.0 → 3
3.9 → 4
という動きになります。
「1単位で切り上げる」=「整数に切り上げる」と考えてOKです。
10単位で切り上げる
A2 に 123 が入っていて、「10の位で切り上げたい」場合。
=CEILING(A2,10)
123 → 130
121 → 130
110 → 110
という動きになります。
「10の倍数のうち、元の値以上で一番小さい値」にそろえるイメージです。
100単位で切り上げる
A2 に 1234 が入っていて、「100円単位で切り上げたい」場合。
=CEILING(A2,100)
1234 → 1300
1201 → 1300
1100 → 1100
実務でよくある使い方
必要箱数を求める(1箱あたりの個数で割って切り上げ)
「1箱に 12 個入る」「全部で 100 個必要」
このとき、「何箱必要か?」を出したいとします。
B2 に「必要個数」、C2 に「1箱あたりの個数」が入っているとすると、
必要箱数はこう求められます。
=CEILING(B2/C2,1)
B2/C2 で「箱数(小数)」が出てきますが、
それを 1 単位で切り上げることで、「足りなくならない箱数」が出せます。
例:
必要個数 100、1箱 12 個
100/12 ≒ 8.33… → CEILING(8.33…,1) → 9箱必要
金額を「100円単位」で切り上げる
B2 に金額が入っていて、「100円単位で切り上げたい」場合。
=CEILING(B2,100)
1234 → 1300
1001 → 1100
請求書や見積書で「端数は切り上げ」といったルールがあるときに使えます。
時間を「15分単位」で切り上げる
時間を小数で管理している場合(例:1.1時間=1時間6分)などに、
「15分単位で切り上げたい」といったケースもあります。
1時間=1.0 として、0.25 が 15分に相当するので、
A2 に時間(小数)が入っているとして:
=CEILING(A2,0.25)
とすれば、「15分単位で切り上げた時間」が出せます。
CEILING と他の丸め関数の違い
ROUNDUP との違い
ROUNDUP
「桁数」で切り上げる(小数第2位、10の位、100の位など)
CEILING
「単位」で切り上げる(10単位、100単位、0.5単位、15分単位など)
「10円単位」「100円単位」「0.5刻み」「15分刻み」など、
“単位”がはっきりしているときは CEILING のほうが直感的です。
INT・ROUND・ROUNDDOWN との違い
INT は「小数点以下を切り捨て」
ROUND は「四捨五入」
ROUNDDOWN は「指定桁で切り捨て」
CEILING は「指定単位で切り上げ」
という役割分担になっています。
CEILING のテンプレート集
整数に切り上げる(小数点以下切り上げ)
=CEILING(A2,1)
10単位で切り上げる
=CEILING(A2,10)
100単位で切り上げる
=CEILING(A2,100)
必要箱数(1箱あたりの個数で割って切り上げ)
=CEILING(必要個数セル/1箱あたり個数セル,1)
時間を15分単位で切り上げる(時間を小数で扱う場合)
=CEILING(時間セル,0.25)
例題
問題1
A2 に「3.1」が入っています。
この値を「整数に切り上げる」式を書いてください。
=CEILING(A2,1)
問題2
A2 に「123」が入っています。
この値を「10単位で切り上げる」式を書いてください。
=CEILING(A2,10)
問題3
A2 に「1234」が入っています。
この値を「100単位で切り上げる」式を書いてください。
=CEILING(A2,100)
問題4
B2 に「必要個数」、C2 に「1箱あたりの個数」が入っています。
「必要箱数(足りなくならないように切り上げ)」を求める式を書いてください。
=CEILING(B2/C2,1)
問題5
A2 に「時間(小数)」が入っています。
この時間を「15分単位で切り上げた時間」にしたいとします。
その式を書いてください。(1時間=1.0 とし、15分=0.25 とします)
=CEILING(A2,0.25)
CEILING は、「〜単位で必ず上に丸めたい」ときの定番関数です。
ROUNDUP が“桁数”、CEILING が“単位”――
この違いを意識しておくと、「どっちを使うべきか」で迷わなくなります。
