概要
SEQUENCE 関数は、指定したルールに従って「連番の数列」を一気に自動生成する関数です。
1,2,3,4… のような単純な連番だけでなく、「行数」「列数」「開始値」「増分(ステップ)」を自由に指定して、表形式の数列も一発で作れます。
いままで「1 を入れてオートフィル」「2 行目に 2 を入れてドラッグ」とやっていた作業を、数式 1 本で置き換えられるイメージです。
SEQUENCE 関数の基本
書式と意味
SEQUENCE の書式は次のとおりです。
=SEQUENCE(rows, [columns], [start], [step])
各引数の意味は次のようになります。
- rows:必須。生成したい「行数」
- columns:省略可。生成したい「列数」(省略時は 1 列)
- start:省略可。数列の「最初の値」(省略時は 1)
- step:省略可。1 つずつ増えるときの「増分(差)」、マイナスも可(省略時は 1)
SEQUENCE は「配列(行×列のかたまり)」を返すので、入力したセルから下や右に“スピル”して連番が自動的に広がります。
最もシンプルな使い方(縦方向の連番)
rows だけ指定するパターン
行数だけ指定すると、縦 1 列の連番が作られます。
=SEQUENCE(5)
上の式を 1 つのセルに入力すると、そのセルから下方向に
1
2
3
4
5
という連番が自動でスピルします(列数は省略したので 1 列、開始値は 1、増分も 1)。
start と step を加える
開始値や増分を変えたい場合は、第 3 引数・第 4 引数を使います。
例:10 から始まる 5 行の数列(10,11,12,13,14)
=SEQUENCE(5,1,10,1)
例:2 から始まる「偶数」の数列(2,4,6,8,10)
=SEQUENCE(5,1,2,2)
例:10 から 1 ずつ減っていく 5 行の数列(10,9,8,7,6)
=SEQUENCE(5,1,10,-1)
行×列の表として数列を作る
縦横をまとめて作る
rows と columns をどちらも指定すると、2 次元の配列(表形式)が作れます。
例:4 行×5 列の連番(1〜20)
=SEQUENCE(4,5)
この式を 1 セルに入れると、次のような表が自動的に広がります。
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
行方向に下がりながら、左上から右下に向けて連番が埋まります。
開始値とステップを変えた表
例:2 から始まる 3 行×4 列の数列(2 ずつ増える)
=SEQUENCE(3,4,2,2)
生成されるイメージは次のようになります。
2 4 6 8
10 12 14 16
18 20 22 24
「最初の値(start)」からスタートして、「step」ずつ増えながら行→列の順に埋まっていく、と覚えておくとよいです。
よく使う実務パターン
日付の連番表を作る
SEQUENCE は「数値」を返しますが、日付は内部的には数値なので、開始値に「日付」、step に「1(日)」を指定すれば、日付の連続表が一瞬で作れます。
例:セル A1 に開始日(2026/01/01)が入っているとして、7 日分の縦のカレンダーを作る
=SEQUENCE(7,1,A1,1)
結果のセル範囲の表示形式を「日付」にしておけば、1 日ずつ増えていく日付の一覧になります。
例:1 週間ごとのスケジュール(1 週間=7 日おき)
=SEQUENCE(8,1,A1,7)
A1 を起点として、1 週間おきの 8 行分の一覧(8 週間分)が作れます。
行番号・ID の自動採番
表の左端に「1,2,3,…」といった ID や通し番号をつけたい場合にも、SEQUENCE はとても便利です。
例:100 行分の通し番号を A 列に作る
A1 に次の式を入れます。
=SEQUENCE(100)
これだけで A1:A100 に 1〜100 の番号がスピルします。
2 次元のレイアウト用の番号
行×列の組み合わせ数が決まっているようなレイアウト(座席表、管理番号など)で、「単純な通し番号」を振りたいときにも SEQUENCE 1 本で済ませられます。
例:10 行×5 列の座席に 1〜50 の座席番号を振る
=SEQUENCE(10,5)
コードテンプレート集
縦方向の連番(基本)
=SEQUENCE(行数)
例:1〜50 の連番(1 列)
=SEQUENCE(50)
開始値とステップを指定した縦連番
=SEQUENCE(行数,1,開始値,増分)
例:100 から始まる 10 行、5 ずつ増える数列
=SEQUENCE(10,1,100,5)
行×列の表を作る
=SEQUENCE(行数,列数,開始値,増分)
例:3 行×3 列、10 から 1 ずつ増える表
=SEQUENCE(3,3,10,1)
日付の一覧(開始日をセルで指定)
=SEQUENCE(行数,1,開始日セル,1)
例:A1 の日付から 30 日分の縦カレンダー
=SEQUENCE(30,1,A1,1)
例題
問題1
1 から 10 までの連番を、縦 1 列で生成したいとします。
SEQUENCE 関数 1 本で作る式を書いてください。
(ヒント:rows だけ指定します)
問題2
A1 に「開始値 100」が入っています。
A1 の値から始まり、5 ずつ増える 10 行分の数列を、縦 1 列で作る式を書いてください。
(ヒント:rows、columns、start、step の 4 つをすべて使います)
問題3
4 行×5 列の連番表(1〜20)を SEQUENCE で一気に作りたいとします。
数式を書いてください。
(ヒント:rows と columns を指定して、start と step は省略します)
問題4
セル B1 に開始日(2026/01/01)が入っています。
この日付から 7 日分の「日付の一覧」を縦に作る SEQUENCE の式を書いてください。
(数式上は数値ですが、結果セルの表示形式は「日付」に設定する前提とします)
問題5
次の式が返す数列を、できるだけ具体的に説明してください。
=SEQUENCE(3,4,2,2)
ヒント:行数=3、列数=4、開始値=2、増分=2 です。どのような表になるか、行ごとに書き出してみてください。
