概要
「社員番号は必ず『EMP-0001』みたいな形にしたい」
「数値の 1234 を『No.001234』みたいな“見た目”に整えたい」
「日付や時刻を、自社ルールのフォーマットで表示したい」
こういう “決まった形(定型フォーマット)で表示したい” ときに使うのが TEXT 関数です。
TEXT はかんたんに言うと、
数値や日付を、「好きな書式の文字列」に変換する関数
です。元の値は数値でも、TEXT で「表示専用の文字列」として自由に整形できます。
TEXT 関数の基本
基本構文と役割
=TEXT(値, "表示形式")
- 値
数値・日付・時刻など。セル参照で指定することが多いです。 - “表示形式”
どういう形で見せたいかを指定する書式文字列(”0000″ や “yyyy/mm/dd” など)。
たとえば A2 に数値 123 が入っているとき、
=TEXT(A2,"0000")
→ 「0123」という文字列になります(先頭に 0 がつく)。
=TEXT(A2,"#,##0")
→ 「123」という文字列になります(千区切り指定だが 3桁なのでそのまま)。
ポイント
TEXT の結果は「数値っぽく見えても文字列」です。
計算に使うときは元の数値を使い、TEXT は「見せる用」と割り切るとトラブルが減ります。
数字を定型フォーマット化する(ゼロ埋め・記号付き)
社員番号などを「EMP-0001」の形にそろえる
A2 に 1, 2, 123 などの単なる数値が入っていて、
それを「EMP-0001」「EMP-0002」「EMP-0123」のように、
4桁ゼロ埋め+固定文字 EMP- を付けたい場合。
="EMP-" & TEXT(A2,"0000")
TEXT(A2,"0000")で 4桁ゼロ埋め(1 → “0001”)- その前に
"EMP-" &で文字をくっつける
結果例
A2=1 → EMP-0001
A2=12 → EMP-0012
A2=123 → EMP-0123
先頭に「No.」を付けつつ、6桁ゼロ埋めする
A2 の数値 1234 を「No.001234」と表示したい場合。
="No." & TEXT(A2,"000000")
A2=1234 → 「No.001234」
A2=1 → 「No.000001」
このように、
「固定文字列」 & TEXT(数値,”桁指定”)
という形を組み合わせると、番号系の定型フォーマットを自在に作れます。
日付・時刻をフォーマット化する
日付を「yyyy/mm/dd」や「yyyy年m月d日」にする
A2 に「日付」として 2026/1/5 が入っているとします。
=TEXT(A2,"yyyy/mm/dd")
→ 「2026/01/05」
=TEXT(A2,"yyyy年m月d日")
→ 「2026年1月5日」
「年=y」「月=m」「日=d」を組み合わせ、自分の好きな区切り記号や文字を入れてフォーマットします。
日付+固定文字で「2026年1月5日(月)」のようにしたい
曜日も含めて、カスタム表示にしたい場合。
=TEXT(A2,"yyyy年m月d日(aaa)")
aaa… 「月」「火」「水」等の短い曜日aaaa… 「月曜日」などフルの曜日
例:A2=2026/1/5 → 「2026年1月5日(月)」
時刻を「hh:mm」「hh:mm:ss」で表示する
A2 に「時刻」として 13:05:20 が入っている場合。
=TEXT(A2,"hh:mm")
→ 「13:05」
=TEXT(A2,"hh:mm:ss")
→ 「13:05:20」
h(時間)、m(分)、s(秒)を組み合わせて作ります。
数値+単位や記号を組み合わせたフォーマット
パーセンテージを「xx.x%」の形に
A2 に 0.1234(= 12.34%)が入っていて、
「12.3%」のように小数1桁のパーセンテージ表示にしたい場合。
=TEXT(A2,"0.0%")
A2=0.1234 → 「12.3%」
金額を「¥1,234円」の形に
A2 に数値 1234 が入っているとして、
="¥" & TEXT(A2,"#,##0") & "円"
TEXT(A2,"#,##0")→ 「1,234」- 前に「¥」、後ろに「円」を付ける
結果:「¥1,234円」
フォーマットは #,##0 が基本形で、
- 小数ありなら
#,##0.00など - マイナスの扱いを変えたいなら、さらにカスタム書式で調整
など、かなり柔軟に作れます。
文字列+TEXT を組み合わせて“定型メッセージ”を作る
TEXT の威力がよく出るのは、
「数値や日付を文章の中にきれいな形で埋め込みたいとき」です。
例:請求メッセージを自動生成
A2 に日付、B2 に金額(数値)が入っているとして、
=TEXT(A2,"yyyy年m月d日") & " 時点のご請求額は " &
TEXT(B2,"#,##0") & " 円です。"
例:A2=2026/1/5, B2=123456 →
「2026年1月5日 時点のご請求額は 123,456 円です。」
- 日付部分:TEXT(A2,”yyyy年m月d日”)
- 金額部分:TEXT(B2,”#,##0″)
- 前後に日本語の文章をつなげているだけ
「書類に貼る説明文」「メール文のテンプレート」などを、
項目の値から自動生成できるようになります。
問題1
A2 に数値として「123」が入っています。
これを 4桁ゼロ埋めして「0123」という文字列にしたいです。
TEXT 関数の式を書いてください。
=TEXT(A2,"0000")
問題2
A2 に数値として社員番号(例:1, 12, 123)が入っています。
これを「EMP-0001」のように、EMP- + 4桁ゼロ埋めの形式で表示したいです。
TEXT と文字列結合を使った式を書いてください。
="EMP-" & TEXT(A2,"0000")
問題3
A2 に日付(例:2026/1/5)が入っています。
これを「2026年1月5日(月)」という形の文字列で表示したいです。
TEXT 関数だけを使った式を書いてください。
=TEXT(A2,"yyyy年m月d日(aaa)")
問題4
A2 に数値として金額(例:123456)が入っています。
これを「¥123,456円」という形の文字列で表示したいです。
TEXT と文字列結合を使った式を書いてください。
="¥" & TEXT(A2,"#,##0") & "円"
問題5
A2 に日付、B2 に数値の金額が入っています。
これを使って
「2026年1月5日 時点のご請求額は 123,456 円です。」
のようなメッセージを自動生成したいです。
TEXT を2箇所で使う式を書いてください。
=TEXT(A2,"yyyy年m月d日") & " 時点のご請求額は " & TEXT(B2,"#,##0") & " 円です。"
TEXT 関数の“定型フォーマット化”の本質は、
=TEXT(値,"表示形式") ' 数値・日付 → きれいな文字列
に、
前後の固定文字列(”No.” や “円” や “年” など)を & でつないでいくことです。
「計算は数値のまま」「表示はTEXTで整形」と役割分担を意識すると、
きれいで壊れにくいシートを作れるようになります。

