Excel関数 逆引き集 | 符号を取得 → SIGN

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概要

「この値はプラスかマイナスかだけ知りたい」「増減の“向き”だけを判定したい」
そんなときに使えるのが SIGN 関数です。

SIGN は、数値の「符号(+/−)」だけを取り出して、
プラスなら 1、マイナスなら −1、ゼロなら 0 を返す関数です。
“どれだけ大きいか”ではなく、“どっち向きか”を知るための関数だと思ってください。


SIGN 関数の基本

書式と戻り値

=SIGN(数値)

数値:符号を調べたい数、計算式、セル参照などを指定します。

戻り値は必ず次のどれかです。

  • 数値がプラスのとき → 1
  • 数値がマイナスのとき → −1
  • 数値が 0 のとき → 0

例として、次のような動きになります。

=SIGN(10)    → 1
=SIGN(-5)    → -1
=SIGN(0)     → 0
=SIGN(B2-A2) → A2 と B2 の大小関係に応じて 1 / -1 / 0

SIGN のイメージと使いどころ

「向き」だけを取り出す関数

絶対値(ABS)が「大きさだけ」を取り出すのに対して、
SIGN は「向きだけ」を取り出します。

  • 実績 − 予算 がプラスなら「超過」、マイナスなら「未達」
  • 今年 − 昨年 がプラスなら「増加」、マイナスなら「減少」

こういう「増えたか減ったかだけ知りたい」場面で、
SIGN はとても分かりやすく使えます。

IF と組み合わせて「増加/減少」を文字にする

例えば、
B2 に昨年売上、C2 に今年売上が入っているとします。

増減の向きだけを判定したいとき、まずは差を取ります。

=C2-B2

これを SIGN に渡すと、

=SIGN(C2-B2)

結果は、増加なら 1、減少なら −1、変化なしなら 0 です。

さらに IF と組み合わせると、
「増加」「減少」「変化なし」といった文字に変換できます。

=IF(SIGN(C2-B2)=1,"増加",
   IF(SIGN(C2-B2)=-1,"減少","変化なし"))

こうすると、
今年が昨年より多ければ「増加」、少なければ「減少」、同じなら「変化なし」と表示できます。


コード例・テンプレート

単純に符号だけを知りたいとき

=SIGN(A2)

A2 がプラスなら 1、マイナスなら −1、0 なら 0 が返ります。

2つの値の大小関係を符号で判定する

=SIGN(B2-A2)

B2 が A2 より大きければ 1、小さければ −1、同じなら 0 です。

増減を「増加/減少/変化なし」の文字にする

=IF(SIGN(C2-B2)=1,"増加",
   IF(SIGN(C2-B2)=-1,"減少","変化なし"))

B2 が基準、C2 が比較対象というイメージです。


例題

問題1

A2 に「10」が入っています。
この値の符号を SIGN 関数で取得する式を書いてください。
(結果は 1 になります)

=SIGN(A2)

問題2

A2 に「−5」が入っています。
この値の符号を SIGN 関数で取得する式を書いてください。
(結果は −1 になります)

=SIGN(A2)

問題3

A2 に「0」が入っています。
この値の符号を SIGN 関数で取得する式を書いてください。
(結果は 0 になります)

=SIGN(A2)

問題4

B2 に「昨年売上」、C2 に「今年売上」が入っています。
今年が昨年より多ければ 1、少なければ −1、同じなら 0 を返す式を書いてください。

=SIGN(C2-B2)

問題5

B2 に「昨年売上」、C2 に「今年売上」が入っています。
今年が昨年より多ければ「増加」、少なければ「減少」、同じなら「変化なし」と表示したいとします。
その式を書いてください。

=IF(SIGN(C2-B2)=1,"増加",
   IF(SIGN(C2-B2)=-1,"減少","変化なし"))

SIGN は、「どっち向きか」だけをスパッと取り出してくれる関数です。
ABS とセットで、「大きさを見るか、向きを見るか」を意識して使い分けられるようになると、
差分や増減の分析が一気に整理されて見えるようになります。

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