概要
「商品名:りんご(赤)」「担当:山田|部署:営業|内線:1234」
「A-001|2026年1月|完了」
こういう “複数の情報をまとめて1つのラベルとして表示したい” 場面は、実務で本当に多いです。
そんなときに大活躍するのが TEXTJOIN 関数です。
TEXTJOIN は
複数の文字列を、指定した区切り文字でまとめて1つの文字列にする関数
なので、ラベル作成との相性が抜群です。
ここでは、初心者でもすぐ使える「表示用ラベル作成の型」を、例題つきで丁寧に解説します。
TEXTJOIN の基本
書式
=TEXTJOIN(区切り文字, 空白を無視するか, 文字列1, [文字列2]...)
- 区切り文字
ラベル内で使う区切り(例:「|」「,」「 / 」など) - 空白を無視するか
TRUE → 空白セルはスキップ
FALSE → 空白セルも区切りだけ残る - 文字列
結合したいセルや文字列
ラベル作成では TRUE(空白を無視) を使うことが多いです。
理由は「空欄の項目があっても、余計な区切りを出したくない」からです。
基本パターン:複数項目を「|」でつなぐラベル
例:商品名・色・サイズを1つのラベルに
A2:りんご
B2:赤
C2:L
これらを
りんご|赤|L
のようにしたい場合、D2 に次の式を書きます。
=TEXTJOIN("|", TRUE, A2, B2, C2)
- 区切り文字 → 「|」
- 空白セルを無視 → TRUE
- 結合する項目 → A2, B2, C2
これだけで、きれいなラベルが完成します。
応用1:項目名つきラベルを作る
例:「商品:りんご|色:赤|サイズ:L」
A2:りんご
B2:赤
C2:L
D2 に次の式を書きます。
=TEXTJOIN("|", TRUE,
"商品:" & A2,
"色:" & B2,
"サイズ:" & C2
)
TEXTJOIN の中で「項目名:値」という形を作っているだけです。
空欄がある場合でも、TRUE のおかげで余計な「|」が出ません。
応用2:日付や番号を含むラベル
例:「A-001|2026/01/05|完了」
A2:A-001
B2:2026/1/5
C2:完了
D2 に次の式を書きます。
=TEXTJOIN("|", TRUE,
A2,
TEXT(B2,"yyyy/mm/dd"),
C2
)
ポイントは TEXT で日付を整形してから TEXTJOIN に渡す こと。
ラベルは“見た目が命”なので、日付や数値は TEXT で整えるのが鉄則です。
応用3:空欄がある項目を自動スキップするラベル
例:部署が空欄なら表示しない
A2:山田
B2:営業
C2:(空欄)
D2 に次の式を書きます。
=TEXTJOIN("|", TRUE,
"担当:" & A2,
"部署:" & B2,
IF(C2<>"","内線:" & C2,"")
)
C2 が空欄なら “”(空文字)を渡すので、
TEXTJOIN が TRUE のおかげでその項目はスキップされます。
結果:
担当:山田|部署:営業
内線がある場合は自動で追加されます。
応用4:複数行の情報を1つのラベルにまとめる
例:複数セルを改行でつなぐ
A2:山田
A3:営業部
A4:内線1234
これを1セルに
山田
営業部
内線1234
と表示したい場合、B2 に次の式を書きます。
=TEXTJOIN(CHAR(10), TRUE, A2:A4)
- 区切り文字 → CHAR(10)(改行)
- セルの書式で「折り返して全体を表示する」をオンにする
これで「縦方向のラベル」も簡単に作れます。
応用5:複数項目を「テンプレート化」してラベル生成
例:顧客ラベル
A2:顧客名
B2:住所
C2:電話番号
D2 に次の式を書きます。
=TEXTJOIN("|", TRUE,
"顧客:" & A2,
"住所:" & B2,
"TEL:" & TEXT(B2,"0")
)
テンプレートのように TEXTJOIN の中に「項目名+値」を並べるだけで、
ラベルのフォーマットを統一できます。
ラベル作成の“型”まとめ
横方向のラベル
=TEXTJOIN("|", TRUE, 項目1, 項目2, 項目3)
項目名つきラベル
=TEXTJOIN("|", TRUE,
"項目名1:" & A2,
"項目名2:" & B2
)
改行ラベル
=TEXTJOIN(CHAR(10), TRUE, A2:A5)
空欄スキップ
=TEXTJOIN("|", TRUE,
IF(A2<>"","項目:" & A2,""),
IF(B2<>"","項目:" & B2,"")
)
この4つの型を覚えておけば、
ほぼすべての「表示用ラベル作成」に対応できます。
例題
問題1
A2:りんご
B2:赤
C2:L
これらをりんご|赤|L
というラベルにしたいです。
TEXTJOIN を使った式を書いてください。
=TEXTJOIN("|",TRUE,A2,B2,C2)
問題2
A2:山田
B2:営業
C2:1234
これらを担当:山田|部署:営業|内線:1234
というラベルにしたいです。
TEXTJOIN を使った式を書いてください。
=TEXTJOIN("|",TRUE,
"担当:" & A2,
"部署:" & B2,
"内線:" & C2
)
問題3
A2:A-001
B2:2026/1/5
C2:完了
これらをA-001|2026/01/05|完了
というラベルにしたいです。
日付は TEXT で整形してください。
=TEXTJOIN("|",TRUE,
A2,
TEXT(B2,"yyyy/mm/dd"),
C2
)
問題4
A2:山田
A3:営業部
A4:内線1234
これらを改行でつなぎ、1セルに表示したいです。
TEXTJOIN を使った式を書いてください。
=TEXTJOIN(CHAR(10),TRUE,A2:A4)
(※セルの折り返しをオンにする)
問題5
A2:山田
B2:営業
C2:(空欄)
空欄はスキップし、担当:山田|部署:営業
というラベルにしたいです。
TEXTJOIN と IF を使った式を書いてください。
=TEXTJOIN("|",TRUE,
"担当:" & A2,
"部署:" & B2,
IF(C2<>"","内線:" & C2,"")
)
TEXTJOIN は「ラベル作成の最強ツール」と言ってもいいくらい便利です。
区切り文字・項目名・整形ルールを組み合わせるだけで、
どんなラベルでも“テンプレート化”して量産できるようになります。
