概要
「2乗したい」「3乗したい」「n乗をきれいに書きたい」
そんなときに使うのが POWER 関数です。
Excel では ^(ハット記号)でもべき乗は計算できますが、
POWER を使うと「何を何乗しているのか」がはっきり読めるようになります。
POWER 関数の基本
書式と意味
=POWER(数値, 指数)
数値:べき乗の“元”になる数(セル参照でもOK)
指数:何乗にするか(2、3、0.5、-1 など)
イメージとしては「数値 を 指数 回かけたもの」です。
例:
=POWER(2,3) ' 2の3乗 → 8
=POWER(5,2) ' 5の2乗 → 25
=POWER(A2,3) ' A2 の3乗
=POWER(A2,B2) ' A2 の B2乗(n乗)
=A2^B2 と書いても同じですが、
POWER のほうが「関数として意味が読み取りやすい」書き方です。
よく使うパターン(2乗・3乗・平方根)
2乗(平方)
2乗は「同じ数を2回かける」ことです。
=POWER(A2,2)
A2 が 5 なら、5×5=25 になります。
面積や分散など、2乗は実務でもよく登場します。
3乗(立方)
3乗は「同じ数を3回かける」ことです。
=POWER(A2,3)
A2 が 2 なら、2×2×2=8 です。
体積計算などでよく使われます。
平方根を POWER で書く(1/2乗)
平方根は「1/2乗」として表現できます。
=POWER(A2,0.5)
これは =SQRT(A2) と同じ意味です。
「n乗」「1/n乗」をまとめて扱いたいとき、POWER で統一すると数式がスッキリします。
実務での使いどころ
複利・成長率の計算
「毎年 1.05 倍(5%成長)を n年続けたら?」という計算は、POWER が得意です。
=POWER(1.05,3) ' 3年後の倍率
=A2*POWER(1.05,3) ' A2 の金額を3年後まで成長させる
年利や成長率をセルに持たせておけば、こうも書けます。
=A2*POWER(1+B2,C2)
' A2:元の金額
' B2:年利(5%なら 0.05)
' C2:年数
スケール変換・指数的な増減
「距離の2乗に比例」「時間の3乗に比例」など、
物理・統計・シミュレーション系のシートではべき乗が頻出します。
=POWER(距離セル,2)
=POWER(時間セル,3)
といった形で、「何の何乗か」を明示したまま計算できます。
POWER と ^ の違い
次の2つは、計算結果としてはまったく同じです。
=POWER(A2,3)
=A2^3
違うのは「見た目」と「読みやすさ」です。
関数で統一したい、引数の意味をはっきりさせたい、
数式を読む人に「ここは n乗だよ」と伝えたい、
そんなときは POWER を使うと親切です。
テンプレート集
2乗:
=POWER(A2,2)
3乗:
=POWER(A2,3)
n乗(n が別セルに入っている場合):
=POWER(A2,B2) ' A2 の B2乗
平方根(SQRT と同じ):
=POWER(A2,0.5)
n乗根(n乗して元の数になる数):
=POWER(A2,1/B2) ' A2 の B2乗根
例題
問題1
A2 に「5」が入っています。
この値の 2乗を POWER 関数で求める式を書いてください。
=POWER(A2,2)
問題2
A2 に「2」が入っています。
この値の 3乗を POWER 関数で求める式を書いてください。
=POWER(A2,3)
問題3
A2 に「100」が入っています。
この値の平方根を POWER 関数だけを使って求める式を書いてください。
=POWER(A2,0.5)
問題4
A2 に「元の金額」、B2 に「年利(例:5%なら 0.05)」、C2 に「年数」が入っています。
複利で C2 年後の金額を求める式を POWER を使って書いてください。
=A2*POWER(1+B2,C2)
問題5
A2 に「数値」、B2 に「指数 n」が入っています。
「A2 の n乗」を求める汎用的な式を POWER で書いてください。
=POWER(A2,B2)
