Javaの「変数」について、プログラミング初心者向けにやさしく、例を交えて丁寧に説明します。
1. 変数って何?
変数は、プログラムの中で 値を一時的に入れておく「箱」 のようなものです。
- 箱には 数字や文字、文章など を入れられます。
- 箱には 名前 を付けて、後でその箱を使って値を取り出したり、計算したりできます。
例えるなら:
- num という箱 → テストの点数を入れる箱
- name という箱 → 友達の名前を入れる箱
2. 変数の作り方(宣言と代入)
宣言(箱を作る)
箱を作るときは 型 と 名前 を決めます。
int num; // 整数用の箱「num」を作る
char c; // 1文字用の箱「c」を作る
String name; // 文字列用の箱「name」を作る
Javaint→ 整数(例:10、200、-5)char→ 1文字(例:’A’、’あ’)String→ 文章や文字列(例:”Hello”、”Java”)
代入(箱に値を入れる)
箱を作ったら、次は値を入れます。
num = 100; // num に 100 を入れる
c = 'あ'; // c に 'あ' を入れる
name = "Halu"; // name に "Halu" を入れる
Java=は「右の値を左の箱に入れる」という意味です。- 代入した値は、あとで何度でも使えます。
3. 変数を使って計算してみる
変数に数字を入れて、その値で計算することもできます。
int a = 10;
int b = 20;
int sum; // 合計を入れる箱
sum = a + b; // a と b を足して sum に入れる
System.out.println(sum); // 30 が出力される
Java- 結果は
30になります。 - 変数を使うと、数字を直接書かなくても計算できるので便利です。
4. 変数の値を変える(上書き)
箱に新しい値を入れると、前の値は消えます。
int num = 50;
System.out.println(num); // 50
num = 80; // 新しい値を入れる
System.out.println(num); // 80
Java- 50 は消えて、80 に上書きされます。
5. 例題:テストの合計と平均を計算する
int math = 80; // 算数の点数
int english = 70; // 英語の点数
int science = 90; // 理科の点数
int total = math + english + science; // 合計を計算
int average = total / 3; // 平均を計算
System.out.println("合計: " + total); // 合計を出力
System.out.println("平均: " + average); // 平均を出力
Java✅ 出力結果
合計: 240
平均: 80
ポイント:
total = math + english + science;で 合計を計算して変数に保存average = total / 3;で 平均を計算して変数に保存System.out.println()で変数の値を表示できます
まとめ
- 変数は 値を入れる箱。
- 箱には 型 がある(整数、文字、文字列など)。
- 値を入れるときは
=を使う。 - 変数を使うと計算や表示が簡単になる。
💡 小さな練習:
- 自分の好きなゲームのスコアを変数に入れて表示してみる
- 2つの数字を変数に入れて、合計と平均を計算してみる

