では「Webアプリ」「バッチ処理」「ゲーム開発」の3分野で、break / continue が実務でどう使われるかを具体的なコードサンプル付きで紹介します。
Webアプリでの利用
例1:ユーザー入力チェック(continue)
Webフォームから送られたデータを検証し、不正な値はスキップして処理を続けるケース。
// ユーザーが入力した複数のメールアドレスをチェック
for (String email : emailList) {
if (email == null || !email.contains("@")) {
continue; // 不正なメールはスキップ
}
saveEmailToDatabase(email);
}
Java👉 ポイント:
- 入力チェックで「不正データを無視」するのに便利
- Webアプリではユーザー入力が多様なので continue がよく使われる
バッチ処理での利用
例2:大量データ処理(break)
夜間バッチで数百万件のデータを処理する際、一定条件で処理を打ち切るケース。
int processed = 0;
for (Record record : records) {
processRecord(record);
processed++;
if (processed >= 10000) {
break; // 一度に処理する上限に達したら終了
}
}
System.out.println("処理件数: " + processed);
Java👉 ポイント:
- バッチ処理では「上限件数」「タイムアウト」などで break を使う
- 無限に処理しないよう安全装置として活躍
ゲーム開発での利用
例3:イベントループ(break)
ゲームのメインループで「ゲームオーバー」になったら終了するケース。
while (true) {
updateGameState();
renderScreen();
if (player.isDead()) {
System.out.println("Game Over!");
break; // プレイヤー死亡でループ終了
}
}
Java👉 ポイント:
- ゲームは「ループ処理の塊」なので break が頻出
- 終了条件(勝利・敗北・終了ボタン)でループを抜ける
例4:敵AIの行動選択(continue)
敵キャラが行動を決めるとき、条件に合わない行動はスキップ。
for (Action action : enemy.getPossibleActions()) {
if (!action.isAvailable()) {
continue; // 実行できない行動はスキップ
}
action.execute();
}
Java👉 ポイント:
- continue は「候補の中から条件に合うものだけ処理」するのに便利
- AIやゲームロジックでよく使われる
まとめ
- Webアプリ → 入力チェックやバリデーションで continue
- バッチ処理 → 上限や終了条件で break
- ゲーム開発 → メインループの終了条件で break、行動選択で continue
💡 こうして見ると、分野ごとに「break/continue」が自然に登場する場面が違います。
