では「複数のロボットを作って動かす」例を交えて説明しますね。これでクラスの便利さがグッと分かりやすくなります。
複数オブジェクトを作るイメージ
- クラス = 設計図
- オブジェクト = 設計図から作った実物
つまり、同じクラスから何体でもロボットを作れるんです。
それぞれが独立して動き、データ(フィールド)も別々に持ちます。
コード例:複数のロボット
class Robot {
String name; // ロボットの名前
int position = 0; // 現在位置
// コンストラクタ(ロボットを作るときに名前を設定)
Robot(String robotName) {
name = robotName;
}
void moveForward() {
position++;
}
void report() {
System.out.println(name + " の現在位置は " + position + " です。");
}
}
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// 2体のロボットを作成
Robot robo1 = new Robot("タロウ");
Robot robo2 = new Robot("ハナコ");
// タロウを2歩進める
robo1.moveForward();
robo1.moveForward();
// ハナコを1歩進める
robo2.moveForward();
// それぞれの位置を報告
robo1.report(); // → タロウ の現在位置は 2 です。
robo2.report(); // → ハナコ の現在位置は 1 です。
}
}
Javaポイント解説
Robotクラスは「ロボットの設計図」robo1とrobo2は「別々のロボット」- それぞれが 独立したフィールド(position, name) を持っている
- 同じメソッド(
moveForward,report)を使っても、動作はそのロボットごとに反映される
まとめ
- クラスを使うと「同じ設計図から複数の実物」を作れる
- 各オブジェクトは自分専用のデータを持つ
- これが「オブジェクト指向プログラミング」の基本的な考え方

