Java基本データ型 練習問題（10問）
では、今回学んだ「Javaの基本データ型（int / long / double / float / char / boolean）」をしっかり理解するための 練習問題 10問＋解答・解説つき を紹介します。
初級者でも実行して確認できるよう、すべての問題は単体で動かせる形式です。
問題1：整数の足し算
次のプログラムを完成させて、a + b の結果を表示しなさい。
public class Q1 {
public static void main(String[] args) {
int a = 7;
int b = 3;
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
System.out.println(a + b);
💬 解説
int は整数型なので、普通の足し算ができます。
出力結果：
10
問題2：割り算と余り
次のプログラムを完成させて、a / b と a % b をそれぞれ表示してください。
public class Q2 {
public static void main(String[] args) {
int a = 10;
int b = 3;
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
System.out.println("a / b = " + (a / b));
System.out.println("a % b = " + (a % b));
💬 解説
整数の割り算は 小数部分を切り捨て ます。
出力：
a / b = 3
a % b = 1
問題3：大きな整数
long 型を使って 100億（10000000000）を表示してください。
public class Q3 {
public static void main(String[] args) {
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
long num = 10000000000L;
System.out.println(num);
💬 解説
大きな整数リテラル（intの範囲を超える値）を扱うときは 末尾に L を付ける。
これを忘れると「整数リテラルが大きすぎます」というエラーが出ます。
問題4：小数の計算
次のプログラムを完成させて、price * count の結果を小数で表示してください。
public class Q4 {
public static void main(String[] args) {
double price = 120.5;
int count = 3;
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
System.out.println(price * count);
💬 解説
int × double の計算では、自動的に double に変換されて小数計算になります。
出力：
361.5
問題5：float のリテラル
次のプログラムを完成させて、float 型で 3.14 を変数 pi に代入して表示してください。
public class Q5 {
public static void main(String[] args) {
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
float pi = 3.14F;
System.out.println(pi);
💬 解説
Javaでは小数リテラルは double として扱われるため、float 型に代入するときは 末尾に F を付ける必要があります。
問題6：文字を扱う
次のプログラムを完成させて、char 型の変数に '花' を代入して表示してください。
public class Q6 {
public static void main(String[] args) {
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
char c = '花';
System.out.println(c);
💬 解説
char は 1文字 を ' '（シングルクォート）で囲んで表します。
ダブルクォート "花" は String 型なのでエラーになります。
問題7：文字コードの表示
次のプログラムを完成させて、'A' の文字コード（数値）を表示してください。
public class Q7 {
public static void main(String[] args) {
char c = 'A';
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
System.out.println((int)c);
💬 解説
char は内部的には数値（Unicode）で扱われています。(int)c とキャストすると数値（コードポイント）が表示されます。
出力：
65
問題8：真偽値の使い方
次のプログラムを完成させて、変数 isSunny が true のとき「洗濯日和です！」と表示してください。
public class Q8 {
public static void main(String[] args) {
boolean isSunny = true;
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
if (isSunny) {
System.out.println("洗濯日和です！");
}
💬 解説
boolean 型は if 文と組み合わせると便利です。
条件が true の場合だけ処理が実行されます。
問題9：キャスト（型変換）
次のプログラムを完成させて、double d = 5.9; を int に変換して表示してください。
public class Q9 {
public static void main(String[] args) {
double d = 5.9;
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
int i = (int)d;
System.out.println(i);
💬 解説
(int) はキャスト（強制型変換）です。
小数点以下は切り捨てられます。
出力：
5
問題10：変数の種類を組み合わせる
次のプログラムを完成させて、以下のように出力されるようにしてください。
出力結果：
商品名：りんご
単価：120.5
個数：3
合計：361.5
public class Q10 {
public static void main(String[] args) {
String name = "りんご";
double price = 120.5;
int count = 3;
// ここにコードを追加
}
}
✅ 解答例
System.out.println("商品名：" + name);
System.out.println("単価：" + price);
System.out.println("個数：" + count);
System.out.println("合計：" + (price * count));
💬 解説
文字列同士は + で連結できます。price * count は自動的に double の計算になります。
まとめ
| 分野 | 覚えるポイント |
|---|---|
| 整数型 | 通常は int、大きい数は long（L を付ける） |
| 小数型 | 通常は double、float は末尾に F |
| 文字型 | char は ' '（シングルクォート）で1文字 |
| 真偽型 | boolean は true / false |
| 型変換 | (int) や (double) でキャストできる |