Java | 早期リターン（ガード節）のメリットと注意点

Java

2014.05.102025.11.11

早期リターン＋例外処理＋テスト設計のベストプラクティス集
ベストプラクティス一覧
まとめ

早期リターン＋例外処理＋テスト設計のベストプラクティス集

ここまでの流れを総まとめとして、実務で「読みやすく」「安全で」「テストしやすい」コードを書くためのベストプラクティスを整理します。

ベストプラクティス一覧

1. 早期リターンで異常系を先に処理

入力チェックや業務ロジックの条件不一致は、早期リターンで即終了。
正常系を最後にまとめることで「やりたい処理」が目立つ。

if (input == null || input.isEmpty()) return "入力が不正です";
// 正常系処理

if (input == null || input.isEmpty()) return "入力が不正です";
// 正常系処理

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2. 例外処理は外部要因に限定

ファイル、DB、ネットワークなど「予測不能な失敗」は try-catch で対応。
業務ロジックの分岐には例外を使わない。

try {
    db.save(data);
} catch (SQLException e) {
    return "DBエラー";
}

try {
    db.save(data);
} catch (SQLException e) {
    return "DBエラー";
}

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3. 出口の数を整理

短いメソッド → 早期リターンで複数出口でもOK。
長いメソッド → 出口を1つにまとめるか、メソッドを分割して責務を整理。

4. 条件をメソッド化して意味を明確に

複雑な条件は別メソッドに切り出して「意図が伝わる名前」を付ける。

if (!canAccessAdminPage(user)) return "権限がありません";

private boolean canAccessAdminPage(User user) {
    return user != null && user.isActive() && user.hasPermission("ADMIN");
}

if (!canAccessAdminPage(user)) return "権限がありません";

private boolean canAccessAdminPage(User user) {
    return user != null && user.isActive() && user.hasPermission("ADMIN");
}