プログラミング初心者向けに、条件演算子(三項演算子)をかみ砕いて、例題を交えながら丁寧に説明します。
1. 条件演算子とは?
条件演算子(別名:三項演算子)は、「条件によって変わる値を1行で決める便利な道具」です。
書き方
条件式 ? 値1 : 値2
Java- 条件式 →
trueかfalseを判定する部分 - 値1 → 条件式が
trueのときに返す値 - 値2 → 条件式が
falseのときに返す値
💡 ポイント:
if文で書くより短く書けます。- 結果を変数に代入したり、出力したりできます。
2. 簡単な例
int score = 80;
String result = score >= 70 ? "合格" : "不合格";
System.out.println(result);
Java解説
score >= 70→ 80 >= 70 なのでtrue- 条件が
trueなので"合格"がresultに入る - 結果として画面に
"合格"と表示される
3. if 文と比べてみる
if文の場合
int score = 80;
String result;
if (score >= 70) {
result = "合格";
} else {
result = "不合格";
}
System.out.println(result);
Java- 結果は同じ
"合格" - 条件演算子を使うと、1行で書けるのがポイント
4. もう少し複雑な例(応用)
例題:成績ランクを判定
int score = 85;
String rank = (score >= 90) ? "A" :
(score >= 80) ? "B" :
(score >= 70) ? "C" : "D";
System.out.println("Score=" + score + ", Rank=" + rank);
Java解説
score >= 90→ false- 次の
(score >= 80)→ true - そのため
"B"が rank に入る - 結果:
Score=85, Rank=B
💡 ポイント:
- 条件演算子は入れ子(ネスト)して使うこともできる
- 複雑になりすぎると読みにくくなるので注意
5. 練習問題
問題1
整数 num が偶数なら "Even"、奇数なら "Odd" と出力するコードを書いてみよう。
問題2
整数 age が20以上なら "成人"、未満なら "未成年" と出力するコードを書いてみよう。
6. 練習問題の解答例
// 問題1
int num = 7;
System.out.println(num % 2 == 0 ? "Even" : "Odd"); // Odd
// 問題2
int age = 18;
System.out.println(age >= 20 ? "成人" : "未成年"); // 未成年
Javaまとめ
- 条件演算子は 「条件に応じて値を決める1行の魔法」
if文と比べるとコードが短くてスッキリ- 入れ子にして複数条件も扱えるが、あまり複雑にしすぎないことが大事
