主な内容の要点
JavaScriptの「アロー関数式」は、関数をよりシンプルに書ける新しい記法です。特に短い処理やコールバック関数を書くときに便利です。
アロー関数の基本
- 通常の関数式
let add = function(x, y) {
return x + y;
};
JavaScript- アロー関数式
let add = (x, y) => {
return x + y;
};
JavaScript省略できる書き方
- 引数が1つだけなら、カッコ
()を省略できる
let square = x => x * x;
JavaScript- 処理が1行でreturnだけなら、
{}とreturnを省略できる
let add = (x, y) => x + y;
JavaScript注意点
argumentsオブジェクトは使えない
アロー関数の中ではargumentsが存在しません。代わりに「可変長引数(…args)」を使います。
let sum = (...nums) => nums.reduce((a, b) => a + b, 0);
JavaScript- オブジェクトを返すときはカッコで囲む必要がある
// エラーになる
let makeUser = (name, age) => {name: name, age: age};
// 正しい書き方
let makeUser = (name, age) => ({name: name, age: age});
JavaScript使いどころ
- 短い処理をサッと書きたいとき
- コールバック関数(例:配列のmap, filter, reduce)を書くとき
let numbers = [1, 2, 3];
let doubled = numbers.map(n => n * 2); // [2, 4, 6]
JavaScriptまとめ
- アロー関数式を使うと 関数定義が短く、書きやすくなります。
- 引数の数・処理の内容によって 省略できる書き方があります。
- ただし、従来の関数とは少し挙動が異なる(例:
argumentsが使えないなど)ので その違いを理解して使うことが大切です。 - 初心者のうちは「従来の関数定義」と「アロー関数定義」の両方を一緒に見比べて使い分けを覚えると良いです。
アロー関数は「短く・読みやすく」関数を書ける便利な記法。ただし arguments が使えない点や、オブジェクトを返すときの書き方に注意しましょう。
