JavaScript | ラッパーオブジェクトとプリミティブ型

ラッパー関連バグ検出チェックリスト（レビュー用テンプレート）

セクション1：ラッパーオブジェクト使用チェック

セクション2：型判定ロジックの安全性チェック

セクション3：真偽値評価の安全性チェック

セクション4：データ構造・JSON変換時の挙動チェック

セクション5：構文・演算・プロパティ挙動チェック

セクション6：レビュー時の確認フロー（実務テンプレート）

1 値定義の確認

• new Number, new String, new Boolean の使用がないか
• Object(プリミティブ) の利用がないか

2 型チェックの確認

• typeof と instanceof の使い分けが正しいか
• == を使っていないか（=== に統一）

3 真偽評価の確認

• falsy 値（0, "", false）が意図通り動作しているか
• ラッパー型が truthy 扱いされていないか

4 シリアライズ/データ出力の確認

• JSON.stringify 結果に {} が混ざっていないか
• API送信時に new Number() などが混入していないか

5 構文・挙動の確認

• 数値リテラルの .toString() / .toFixed() が構文エラーになっていないか
• プリミティブに不要なプロパティを追加していないか

おまけ：自動検出ヒント（ESLintルール設定例）

ESLintで防ぐなら、以下のルールを有効にするとほぼ自動検出できます：

{
  "rules": {
    "no-new-wrappers": "error",         // new Number/String/Boolean を禁止
    "eqeqeq": ["error", "always"],      // == の禁止
    "no-implicit-coercion": "warn",     // 暗黙の型変換警告
    "no-extra-boolean-cast": "off",     // !! を許可
    "no-undef": "error"
  }
}

{
  "rules": {
    "no-new-wrappers": "error",         // new Number/String/Boolean を禁止
    "eqeqeq": ["error", "always"],      // == の禁止
    "no-implicit-coercion": "warn",     // 暗黙の型変換警告
    "no-extra-boolean-cast": "off",     // !! を許可
    "no-undef": "error"
  }
}

まとめ