主な内容の要点
1. JavaScript における数値の扱い
- JavaScriptでは、すべての数値は 64 ビットの浮動小数点数(IEEE 754 準拠) として扱われる。
- ただし、プログラム上では「整数リテラル」「浮動小数点数リテラル」として記述できる。
2. 整数リテラルの記述方法
整数リテラルは、以下の進数表記が可能:
| 進数 | 接頭辞 | 例 |
|---|---|---|
| 10進数 | なし | 182 |
| 16進数 | 0x または 0X | 0xB6(10進数の 182) |
| 8進数 | 0o または 0O(ES6以降) | 0o266(10進数の 182) |
| 2進数 | 0b または 0B(ES6以降) | 0b10110110(10進数の 182) |
- これらのどの記述方法を用いても、内部的には同じ数値として扱われる。例えば
0xB6をconsole.logすると182と表示される。 - なお、昔ながらの “リテラルの先頭に 0 を付けて 8進数を表す書き方”(例:
0266)も動作する場合があるが、ES6 以降は0o形式を推奨しており、古い形式は使わない方がよいとされている。
3. 浮動小数点数リテラルの記述方法
浮動小数点数(小数)のリテラルには、主に次の形式が使える:
- 通常形式:小数点を含む数値例:
4.852 - 指数表記(e記法):たとえば
3.2e5(= 3.2 × 10⁵ = 320,000)、4.7e-6(= 4.7 × 10⁻⁶)など- “e” は大文字 “E” でもよい
どの形式で書いても、内部の扱いは変わらない。出力時には通常の小数表現で表示される。


