spliceメソッドは最初は少しややこしく感じるかもしれませんが、仕組みを分かりやすく理解すればとても便利です。プログラミング初心者向けに、噛み砕いて丁寧に解説します。
1. spliceって何?
spliceは、配列の中で「要素を削除したり、新しい要素を追加したり、置き換えたり」できる魔法のようなメソッドです。
- 配列:データを順番に並べた箱のようなもの
- インデックス:箱の番号(0から数える)
基本の形
配列.splice(開始位置, 削除する数, 追加したい要素1, 追加したい要素2, ...);
JavaScript- 開始位置:どの位置から操作するか(0から数えます)
- 削除する数:その位置から何個消すか
- 追加したい要素:ここに書いたものが消した場所に入る
2. 配列の要素を置き換える
例えば、次の配列があります:
let fruits = ['りんご', 'みかん', 'ぶどう', 'バナナ'];
JavaScript「みかん」と「ぶどう」を消して、「イチゴ」と「キウイ」を入れたいとします。
fruits.splice(1, 2, 'イチゴ', 'キウイ');
console.log(fruits);
JavaScriptどうなる?
["りんご", "イチゴ", "キウイ", "バナナ"]
- インデックス1(みかんの位置)から2つ消す
- 消した場所に「イチゴ」と「キウイ」を追加
💡ポイント:置き換えたい時は「削除する数」を指定して、新しい要素を追加します。
3. 配列の要素を削除するだけ
追加せずに削除だけもできます。
let colors = ['赤', '青', '黄', '緑'];
colors.splice(2, 1); // インデックス2から1つ削除
console.log(colors);
JavaScript["赤", "青", "緑"]
- インデックス2(黄)を1つ消すだけ
- 残った配列は自然に詰められる
💡ポイント:削除だけなら、追加部分は書かない。
4. 配列の指定位置に要素を追加する
消さずに追加もできます。削除数を0にすればOKです。
let animals = ['犬', '猫', '鳥'];
animals.splice(1, 0, 'うさぎ', 'ハムスター');
console.log(animals);
JavaScript["犬", "うさぎ", "ハムスター", "猫", "鳥"]
- インデックス1の位置に追加
- 削除する数は0 → 何も消さない
💡ポイント:追加だけなら「削除する数は0」。
まとめ
| 操作 | spliceの書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 置き換え | splice(開始, 削除数, 追加要素) | [‘A’,’B’,’C’].splice(1,1,’X’) → [‘A’,’X’,’C’] |
| 削除 | splice(開始, 削除数) | [‘A’,’B’,’C’].splice(1,2) → [‘A’] |
| 追加 | splice(開始, 0, 追加要素) | [‘A’,’B’].splice(1,0,’X’) → [‘A’,’X’,’B’] |
