JavaScriptの配列を結合する方法について、初心者向けにやさしく解説しますね。今回は「concat()メソッド」という便利な道具を使います。
配列ってなに?
まず「配列」とは、データをまとめて管理するための箱のようなものです。
let fruits = ['りんご', 'みかん', 'バナナ'];
JavaScriptこのように、複数のデータ(ここでは果物の名前)を1つの変数にまとめて保存できます。
concat()メソッドって?
concat()は、配列をくっつけるためのメソッドです。元の配列はそのままで、新しい配列が作られます。
例1:配列同士をくっつける
let fruits = ['りんご', 'みかん'];
let moreFruits = ['バナナ', 'ぶどう'];
let allFruits = fruits.concat(moreFruits);
console.log(allFruits);
// → ['りんご', 'みかん', 'バナナ', 'ぶどう']
JavaScript例2:値を直接追加する
let fruits = ['りんご', 'みかん'];
let allFruits = fruits.concat('バナナ', 'ぶどう');
console.log(allFruits);
// → ['りんご', 'みかん', 'バナナ', 'ぶどう']
JavaScript例3:配列のコピーを作る
let fruits = ['りんご', 'みかん'];
let copy = fruits.concat();
console.log(copy);
// → ['りんご', 'みかん']
JavaScriptこれは元の配列をそのままコピーしたいときに使えます。
注意点:中に配列があるとき
配列の中にさらに配列がある場合(多次元配列)、中の配列は「同じもの」を指しているだけなので、変更すると元の配列にも影響します。
例4:多次元配列の注意点
let scores = [[80, 90], [70, 60]];
let copyScores = scores.concat();
copyScores[0][1] = 100;
console.log(scores[0]); // → [80, 100] ←元の配列も変わってしまった!
JavaScriptまとめ
| やりたいこと | 方法 | ポイント |
|---|---|---|
| 配列を結合したい | concat() | 元の配列は変わらない |
| 値を追加したい | concat(値) | 複数の値もOK |
| 配列をコピーしたい | concat()(引数なし) | 浅いコピーになるので注意 |
| 多次元配列に注意 | concat()では浅いコピー | 中の配列は参照されるだけ |
