JavaScript | 1 日 120 分 × 7 日アプリ学習:API通信アプリ(Nager.Date API)

APP JavaScript
スポンサーリンク

5日目のゴールと今日やること

5日目のテーマは
「Nager.Date API アプリを“中級者の設計”に進化させる」 ことです。

ここまでであなたは、

  • 年と国を指定して祝日を取得
  • ローディング表示
  • エラーハンドリング
  • 前年・翌年・今年ボタン
  • お気に入り機能
  • localStorage 保存

といった、祝日アプリの基礎と応用をしっかり作ってきました。

5日目では、これらをさらに一段レベルアップさせて、

  • fetch を共通化して「どこでも同じ型で使える」ようにする
  • Promise / async‑await を使って「複数国の祝日を同時に取得」する
  • エラーハンドリングを「原因別」に整理する
  • ローディング表示を「複数リクエスト」に対応させる

という、まさに中級者らしい設計に踏み込みます。


fetch を「共通関数」にまとめるという発想

なぜ共通化が必要なのか

祝日アプリでは、いろいろな場面で fetch を使います。

  • 通常の祝日取得
  • お気に入りからの再取得
  • 複数国の祝日比較
  • 年を変えて再取得

これらすべてで fetch を直書きすると、

  • エラーハンドリングがバラバラ
  • 修正したいときに全部直す必要がある
  • コードが読みづらくなる

という問題が出てきます。

そこで、
「JSON を返す API を叩くための共通関数」 を作ります。


共通の requestJson 関数を作る

まずは素直な形で書く

async function requestJson(url) {
  try {
    const response = await fetch(url);

    if (!response.ok) {
      if (response.status === 404) {
        throw new Error("データが見つかりませんでした。");
      }
      if (response.status >= 500) {
        throw new Error("サーバー側でエラーが発生しています。時間をおいて再試行してください。");
      }
      throw new Error(`HTTPエラー(${response.status})`);
    }

    const data = await response.json();
    return data;

  } catch (error) {
    throw new Error(error.message);
  }
}
JavaScript

深掘りポイント

この関数は、

  • fetch の失敗(ネットワークエラー)
  • HTTP エラー(404, 500 など)
  • JSON パースエラー

をすべて Error として上に投げる 役割を持っています。

これにより、
上位の関数は「成功したか・失敗したか」だけを扱えばよくなります。


Nager.Date 専用の検索関数を作る

API の仕様チェックをここに集約する

async function fetchPublicHolidays(year, countryCode) {
  const url = `https://date.nager.at/api/v3/PublicHolidays/${year}/${countryCode}`;
  const data = await requestJson(url);

  if (!Array.isArray(data)) {
    throw new Error("予期しない形式のデータが返されました。");
  }

  if (data.length === 0) {
    throw new Error("祝日が見つかりませんでした。");
  }

  return data;
}
JavaScript

深掘りポイント

fetchPublicHolidays
「Nager.Date API の仕様を知っている唯一の関数」
です。

UI 側は API の細かい仕様を知らなくてよくなり、
コードが読みやすくなります。


UI 側の fetchHolidays を“ストーリーとして読める”形にする

5日目版 fetchHolidays

async function fetchHolidays() {
  const rawYear = yearInput.value.trim();
  const countryCode = countrySelect.value;

  const parsed = parseYear(rawYear);
  if (!parsed.ok) {
    statusDiv.textContent = parsed.message;
    resultDiv.textContent = "";
    return;
  }

  const year = parsed.value;

  setLoading(true, `${year}年の祝日を取得中です…`);
  resultDiv.textContent = "";

  try {
    const holidays = await fetchPublicHolidays(year, countryCode);

    statusDiv.textContent = "祝日の取得に成功しました。";
    renderHolidays(holidays);

  } catch (error) {
    statusDiv.textContent = `取得中にエラーが発生しました:${error.message}`;
    console.error(error);

  } finally {
    setLoading(false);
  }
}
JavaScript

深掘りポイント

この関数は、
「祝日取得の流れをそのまま読める」
という設計になっています。

  • 入力チェック
  • ローディング開始
  • fetchPublicHolidays で祝日取得
  • 成功時の表示
  • 失敗時のメッセージ
  • ローディング終了

fetch の細かい処理は
fetchPublicHolidaysrequestJson に隠れているため、
とても読みやすくなっています。


Promise.all を使って「複数国の祝日を同時に取得」する

複数国比較のニーズ

祝日アプリでは、
「日本とアメリカの祝日を比較したい」
「日本とドイツの祝日を同時に見たい」
というニーズがよくあります。

これを実現するのが Promise.all です。


複数国の祝日を同時に取得する関数

async function fetchMultipleCountries(year, countries) {
  const promises = countries.map((code) =>
    fetchPublicHolidays(year, code)
  );

  const results = await Promise.all(promises);

  return results;
}
JavaScript

深掘りポイント

Promise.all のメリットは、

  • 並列で API を叩ける
  • 全部終わるまで待てる
  • 結果をまとめて扱える

という点です。


複数国比較の UI を作る

例:日本・アメリカ・ドイツを比較するボタン

async function compareCountries() {
  const rawYear = yearInput.value.trim();
  const parsed = parseYear(rawYear);

  if (!parsed.ok) {
    statusDiv.textContent = parsed.message;
    return;
  }

  const year = parsed.value;
  const countries = ["JP", "US", "DE"];

  setLoading(true, `${year}年の複数国の祝日を取得中です…`);
  resultDiv.textContent = "";

  try {
    const results = await fetchMultipleCountries(year, countries);

    renderComparison(results, countries, year);
    statusDiv.textContent = "複数国の祝日取得に成功しました。";

  } catch (error) {
    statusDiv.textContent = `比較中にエラーが発生しました:${error.message}`;
    console.error(error);

  } finally {
    setLoading(false);
  }
}
JavaScript

複数国の祝日を比較表示する

シンプルな比較表示

function renderComparison(results, countries, year) {
  let html = `<h3>${year}年 複数国の祝日比較</h3>`;

  results.forEach((holidays, index) => {
    const code = countries[index];
    html += `<h4>${code} の祝日</h4>`;

    holidays.forEach((item) => {
      html += `<p>${item.date}${item.localName}${item.name})</p>`;
    });
  });

  resultDiv.innerHTML = html;
}
JavaScript

深掘りポイント

ここで重要なのは、

  • Promise.all の結果は「国ごとの配列の配列」
  • index を使って国コードと対応させる
  • UI 側は「祝日をどう見せるか」だけに集中できる

という構造です。


ローディング表示を「複数リクエスト」に対応させる

state と連動させる

function setLoading(isLoading, message) {
  updateState({ isLoading });

  if (isLoading) {
    statusDiv.textContent = message || "処理中です…";
  }

  fetchButton.disabled = isLoading;
  compareButton.disabled = isLoading;
  thisYearButton.disabled = isLoading;
  prevYearButton.disabled = isLoading;
  nextYearButton.disabled = isLoading;
}
JavaScript

複数国比較でも、
単一国の取得でも、
ローディング表示が一貫して動く ようになります。


エラーハンドリングを「原因別」に整理する

requestJson の中で原因別に分岐

  • 404 → データがない
  • 500 番台 → サーバー側の問題
  • その他 → 一般的な HTTP エラー

ユーザーにとっては、
「自分が悪いのか、サーバーが悪いのか」
がわかるだけでストレスが減ります。


5日目のまとめ

今日あなたがやったことを整理すると、こうなります。

  • fetch を requestJson に共通化
  • Nager.Date 専用の fetchPublicHolidays を作成
  • UI 側の fetchHolidays を「読みやすい流れ」に整理
  • Promise.all で複数国の祝日を同時に取得
  • 複数国比較の UI を実装
  • ローディング表示を state と連動
  • エラーハンドリングを原因別に整理

どれも新しい文法ではなく、
「fetch / async‑await / エラーハンドリングを“設計として扱う”」
という話です。


今日いちばん深く理解してほしいこと

5日目の本質は、

「API 通信は、型を作ればどんどん応用できる」

ということです。

単一国の祝日取得
お気に入り
複数国比較
localStorage 保存

これらは全部、
同じ fetch / async-await / try-catch の型の上に乗っています。

6日目では、この祝日アプリを
さらに整理し、拡張しやすい構造に仕上げる 回に入ります。

あなたのアプリが「本当に使えるツール」になる瞬間が近づいています。

タイトルとURLをコピーしました