JavaScriptで「配列かどうかを調べる方法」を、プログラミング初心者向けにかみ砕いて、例題も交えて解説します。
1. 配列とは?
まず、配列とはたくさんのデータをまとめて管理できる箱のようなものです。
let fruits = ["りんご", "みかん", "バナナ"];
JavaScriptfruits[0]→ “りんご”fruits[1]→ “みかん”fruits[2]→ “バナナ”
配列を使うと、データを順番に並べて管理できます。
2. 配列かどうかを調べたいとき
たまに「この変数は配列かな?」と確認したいときがあります。
例えば、関数に渡された値が配列かどうかで処理を変えたい場合です。
Array.isArray() を使う
JavaScriptでは Array.isArray() を使うと簡単に確認できます。
let arr = [1, 2, 3];
let obj = { name: "Alice" };
console.log(Array.isArray(arr)); // true(配列だよ)
console.log(Array.isArray(obj)); // false(配列じゃないよ)
JavaScript- 配列なら
true - 配列でなければ
false
これで「配列かどうか」を簡単に判断できます。
3. typeof では判定できない
JavaScriptには typeof という型を調べる方法がありますが、配列とオブジェクトの区別はできません。
console.log(typeof arr); // "object"
console.log(typeof obj); // "object"
JavaScriptどちらも "object" と出てしまうので、配列かどうかは分かりません。
→ だから、配列かどうかを調べるときは Array.isArray() を使うのが正解です。
4. 実践例:配列だけ処理する
例えば、ユーザーからデータが送られてきて、配列だったら合計を計算したい場合:
function sumIfArray(data) {
if (Array.isArray(data)) {
let sum = 0;
for (let i = 0; i < data.length; i++) {
sum += data[i];
}
return sum;
} else {
return "配列じゃないので計算できません";
}
}
console.log(sumIfArray([1, 2, 3])); // 6
console.log(sumIfArray({ a: 1, b: 2 })); // 配列じゃないので計算できません
JavaScript- 配列だったら合計を計算
- 配列じゃなかったら「計算できません」と表示
こういうときに Array.isArray() が役立ちます。
5. まとめ
- 配列とは、複数のデータをまとめて管理できる箱
- 配列かどうかを判定するには
Array.isArray()を使う typeofでは配列とオブジェクトの区別はできない- 実際のコードでは「配列だったら処理する」といった安全な処理に使える
💡 ポイント
「Array.isArray() は、配列だけを対象に安全に処理したいときに使う魔法の道具」と覚えると便利です。
