JavaScriptの複数条件のif文をプログラミング初心者向けに、分かりやすく、例題付きで解説します。
1. if文の基本
まず、if文は「条件が true のときだけ処理をする」命令です。
書き方
if (条件) {
// 条件が true のときに実行される処理
}
例
let score = 85;
if (score > 80) {
console.log('すごい！合格です');
}
score > 80が true の場合、console.logが実行されます。- 85 > 80 なので、「すごい！合格です」と表示されます。
2. else を使った場合
ifだけでは条件が false のときに何も起きません。
そこで else を使うと、false のときの処理も書けます。
let score = 75;
if (score > 80) {
console.log('すごい！合格です');
} else {
console.log('残念、不合格です');
}
- 75 > 80 は false なので、else の処理が実行されます。
- 結果：「残念、不合格です」と表示されます。
3. else if で複数条件を分ける
複数の条件をチェックしたいときは、else if を使います。
let score = 85;
if (score > 90) {
console.log('大成功！満点です');
} else if (score > 80) {
console.log('合格です、よくできました');
} else {
console.log('残念、不合格です');
}
- 85 > 90 は false → 次の else if へ
- 85 > 80 は true → 「合格です、よくできました」と表示
- 最後の else はスキップされます
💡 ポイント：最初に true になった条件だけが実行されます。
4. if のネスト（入れ子）
if文の中にさらに if文を入れることもできます。
細かい条件をチェックしたいときに便利です。
let score = 88;
if (score > 80) {
if (score > 90) {
console.log('素晴らしい！トップクラスです');
} else {
console.log('合格です、よく頑張りました');
}
} else {
console.log('残念、不合格です');
}
- score = 88 の場合
- 外側 if: 88 > 80 → true
- 内側 if: 88 > 90 → false → else の処理実行
- 結果：「合格です、よく頑張りました」
5. 例題で練習
問題
点数に応じてメッセージを表示する関数を作ろう。
| 条件 | メッセージ |
|---|---|
| score >= 90 | 「素晴らしい！満点です」 |
| 80 <= score < 90 | 「合格です、よくできました」 |
| 60 <= score < 80 | 「合格ですが、もう少し頑張ろう」 |
| score < 60 | 「不合格です、次は頑張ろう」 |
解答例
function checkScore(score) {
if (score >= 90) {
console.log('素晴らしい！満点です');
} else if (score >= 80) {
console.log('合格です、よくできました');
} else if (score >= 60) {
console.log('合格ですが、もう少し頑張ろう');
} else {
console.log('不合格です、次は頑張ろう');
}
}
// テスト
checkScore(95); // 素晴らしい！満点です
checkScore(85); // 合格です、よくできました
checkScore(70); // 合格ですが、もう少し頑張ろう
checkScore(50); // 不合格です、次は頑張ろう
💡 ポイント：
- 条件は上から順番に評価される
- trueになったらそれ以降はスキップされる
- 複雑な場合はネストや else if を上手に使うと整理しやすい