「リストから最初の奇数を探す」を break と return の両方で書いた例を、初心者向けに分かりやすく示します。
break を使う場合(ループだけ終了)
numbers = [2, 4, 6, 9, 12]
for n in numbers:
if n % 2 == 1: # 奇数かどうか判定
print("最初の奇数:", n)
break # ループだけ終了
else:
# breakされずに最後まで回った場合
print("奇数は見つかりませんでした")
print("ループの後も処理は続きます")
Python実行結果例
最初の奇数: 9
ループの後も処理は続きます
👉 break は「ループだけ止める」ので、その後の処理は続きます。
return を使う場合(関数全体を終了)
def find_first_odd(numbers):
for n in numbers:
if n % 2 == 1:
return n # 関数ごと終了して結果を返す
return None # 見つからなかった場合
numbers = [2, 4, 6, 9, 12]
result = find_first_odd(numbers)
if result is not None:
print("最初の奇数:", result)
else:
print("奇数は見つかりませんでした")
Python実行結果例
最初の奇数: 9
👉 return は「関数全体を終了」するので、見つかった瞬間に処理が終わり、結果が返されます。
まとめ
- break: ループだけ止めたいときに使う。処理はその後も続けたい場合に便利。
- return: 関数全体を止めたいときに使う。見つかったら即終了して結果を返す。
初心者へのおすすめは:
- スクリプト直書きなら break が分かりやすい。
- 関数にまとめるなら return の方が意図が明確で再利用もしやすい。
💡 次の練習課題として「リストから最初の偶数を探す」を break と return の両方で書いてみると、さらに理解が深まります。
