Python | 「break」と「return」を比較する例

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「リストから最初の浮動小数点数(float)を探す」を breakreturn の両方で書いた例を、初心者向けに分かりやすく示します。


break を使う場合(ループだけ終了)

items = [10, "hello", 3, 2.5, 7.1, True]

for x in items:
    if isinstance(x, float):  # float型かどうか判定
        print("最初の浮動小数点数:", x)
        break  # ループだけ終了
else:
    # breakされずに最後まで回った場合
    print("浮動小数点数は見つかりませんでした")

print("ループの後も処理は続きます")
Python

実行結果例

最初の浮動小数点数: 2.5
ループの後も処理は続きます

👉 break は「ループだけ止める」ので、その後の処理は続きます。


return を使う場合(関数全体を終了)

def find_first_float(items):
    for x in items:
        if isinstance(x, float):
            return x  # 関数ごと終了して結果を返す
    return None  # 見つからなかった場合

items = [10, "hello", 3, 2.5, 7.1, True]
result = find_first_float(items)

if result is not None:
    print("最初の浮動小数点数:", result)
else:
    print("浮動小数点数は見つかりませんでした")
Python

実行結果例

最初の浮動小数点数: 2.5

👉 return は「関数全体を終了」するので、見つかった瞬間に処理が終わり、結果が返されます。


まとめ

  • break: ループだけ止めたいときに使う。処理はその後も続けたい場合に便利。
  • return: 関数全体を止めたいときに使う。見つかったら即終了して結果を返す。

初心者へのおすすめは:

  • スクリプト直書きなら break が分かりやすい。
  • 関数にまとめるなら return の方が意図が明確で再利用もしやすい。

💡 次の練習課題として「リストから最初の真偽値(bool)を探す」を break と return の両方で書いてみると、さらに理解が深まります。

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