では、先ほどの「小テスト」を一緒に分解して、1行ずつ何が起きているかを丁寧に見ていきましょう。
例題:
x = 5
y = x + 2
x = 10
print(y)
Python行ごとの解説
x = 5- 変数
xという箱を作り、その中に「5」を入れます。 - 今の状態:
x = 5
- 変数
y = x + 2- 右辺の
x + 2を計算します。 - この時点で
xは 5 なので、5 + 2 = 7。 - その結果「7」を変数
yに代入します。 - 今の状態:
x = 5y = 7
- 右辺の
x = 10- 変数
xの中身を「10」に更新します。 - ここで重要なのは、
yは自動で変わらないということ。 - 今の状態:
x = 10y = 7
- 変数
print(y)yの中身を表示します。yは「7」のままなので、出力は 7。
ポイント整理
- 代入は「その瞬間の計算結果」を入れるだけ。
- 変数を更新しても、他の変数は自動で追従しない。
- 「右辺を計算 → 左辺に代入」という流れを常に意識する。
もう一つ練習問題
次のコードを分解してみましょう。
a = 1
b = a + 2
a = a + 5
print(b)
print(a)
👉 まずは自分で「今の状態」を追いかけてみてください。
ヒント:b は最初に計算された値のまま残ります。
ここまでで「代入の仕組み」がだいぶクリアになったと思います。
