では「A = A + 1」という更新パターンを、初心者向けに1行ずつ分解して解説してみましょう。
例題コード
A = 1000
A = A + 1
A = A + 1
print(A)
Python行ごとの動き
A = 1000- 変数
Aという箱を作り、その中に「1000」を入れる。 - 状態:
A = 1000
- 変数
A = A + 1- 右辺の
A + 1を計算する。 - 今の
Aは 1000 なので、1000 + 1 = 1001。 - その結果を再び
Aに代入。 - 状態:
A = 1001
- 右辺の
A = A + 1- 右辺の
A + 1を計算する。 - 今の
Aは 1001 なので、1001 + 1 = 1002。 - その結果を再び
Aに代入。 - 状態:
A = 1002
- 右辺の
print(A)Aの中身を表示。- 出力は 1002。
ポイント
- 「A = A + 1」は“今のAに1を足して、Aを更新する”という意味。
- 数学的には「AとA+1が等しい」は矛盾だけど、プログラムでは「右辺を計算 → 左辺に代入」という順序で動くから成立する。
- この書き方は「カウンターを1ずつ増やす」場面でよく使う。
省略記法
同じことを短く書ける方法があります。
A = 1000
A += 1 # A = A + 1 と同じ
A += 1 # さらに1増える
print(A) # 1002
Python練習問題
次のコードの出力を考えてみましょう。
count = 0
count = count + 1
count = count + 5
count = count - 2
print(count)
Python👉 ヒント:1行ずつ「今の値」を追いかければ答えが出ます。
ここまでで「A = A + 1」の仕組みは理解できましたね。
