Python | 代入文と「=」の意味

では「ループの中で A = A + 1 を使うとどうなるか」を、初心者向けに1行ずつ分解してみましょう。

例題コード

count = 0
for i in range(5):
    count = count + 1
print(count)

count = 0
for i in range(5):
    count = count + 1
print(count)

行ごとの動き

1. count = 0
   • 変数 count を作り、最初は「0」を入れる。
   • 状態：
     • count = 0

2. for i in range(5):
   • 「0から4までの数字を順番に取り出して、5回繰り返す」という意味。
   • つまり、この中の処理が 5回 実行される。

3. ループ1回目（i = 0）
   • count = count + 1 を計算。
   • 今の count は 0 → 0 + 1 = 1。
   • 状態：
     • count = 1

4. ループ2回目（i = 1）
   • 今の count は 1 → 1 + 1 = 2。
   • 状態：
     • count = 2

5. ループ3回目（i = 2）
   • 今の count は 2 → 2 + 1 = 3。
   • 状態：
     • count = 3

6. ループ4回目（i = 3）
   • 今の count は 3 → 3 + 1 = 4。
   • 状態：
     • count = 4

7. ループ5回目（i = 4）
   • 今の count は 4 → 4 + 1 = 5。
   • 状態：
     • count = 5

8. print(count)
   • 最後に count を表示。
   • 出力は 5。

ポイント

• A = A + 1 は「変数を1ずつ増やす」処理。
• ループの中で繰り返すと、回数分だけ増えていく。
• この仕組みを使うと「数える」「合計する」「繰り返し更新する」ことができる。

練習問題

次のコードの出力を考えてみましょう。

total = 0
for i in range(3):
    total = total + 10
print(total)

total = 0
for i in range(3):
    total = total + 10
print(total)

👉 ヒント：ループは3回。毎回「10」を足しています。

ここまでで「ループ × 代入更新」の仕組みが理解できましたね。