保存したグラフ画像を Word や PowerPoint に自動挿入すれば、レポートやプレゼン資料作成を効率化できます。Python では python-docx（Word用）や python-pptx（PowerPoint用）ライブラリを使うのが定番です。
Word に画像を挿入する例
from docx import Document
# 新しい Word 文書を作成
doc = Document()
# タイトルを追加
doc.add_heading("分析レポート", level=1)
# 保存したグラフ画像を挿入
doc.add_picture("bar_chart.png", width=None, height=None)
doc.add_paragraph("棒グラフ: 結果の範囲別件数")
doc.add_picture("pie_chart.png", width=None, height=None)
doc.add_paragraph("円グラフ: 結果の範囲別割合")
# Word ファイルとして保存
doc.save("report.docx")
👉 実行すると report.docx にグラフ画像が挿入されたレポートが生成されます。
PowerPoint に画像を挿入する例
from pptx import Presentation
from pptx.util import Inches
# 新しいプレゼン資料を作成
prs = Presentation()
# スライドを追加
slide_layout = prs.slide_layouts[5] # 白紙レイアウト
slide = prs.slides.add_slide(slide_layout)
# タイトルを追加
title = slide.shapes.title
title.text = "分析結果のグラフ"
# グラフ画像を挿入
slide.shapes.add_picture("bar_chart.png", Inches(1), Inches(2), Inches(4), Inches(3))
slide.shapes.add_picture("pie_chart.png", Inches(6), Inches(2), Inches(4), Inches(4))
# PowerPoint ファイルとして保存
prs.save("report.pptx")
👉 実行すると report.pptx に棒グラフと円グラフが挿入されたスライドが生成されます。
解説ポイント
- Word →
python-docxを使って画像を挿入 (add_picture)。 - PowerPoint →
python-pptxを使ってスライドに画像を配置 (add_picture)。 - サイズ指定 →
Inches()を使って位置や大きさを調整可能。 - 自動化メリット → 手作業で貼り付けるより効率的で、レポート作成をスクリプト化できる。
応用の場面
- 定期レポート作成 → 毎週の分析結果を自動で Word/PPT にまとめる。
- プレゼン準備 → グラフを自動挿入してスライドを生成。
- データ分析の共有 → グラフ付きの資料を自動生成してチームに配布。
まとめ
- グラフを画像ファイルとして保存したら、Word や PowerPoint に自動挿入できる。
python-docxとpython-pptxを使えば、レポートやプレゼン資料を自動生成可能。- レポート作成の自動化により、作業効率が大幅に向上する。