主な内容の要点
Pythonの「float型(実数)」は、小数を扱うための数値型で、整数とは少し違う性質を持ちます。特に「小数計算では誤差が出ることがある」という点を覚えておくのが大切です。
float型の基本
- float型とは?
小数を含む数値を表す型。例:1.5,0.1,100.0
→ 小数点がついていれば整数ではなくfloat型になる。 - 整数との違い
- 整数同士の計算 → 結果は整数
例:10 + 20 → 30 - float同士の計算 → 結果はfloat
例:1.2 + 1.3 → 2.5 - 整数とfloatを混ぜて計算 → 結果はfloat
例:10 + 20.0 → 30.0 - 割り算は必ずfloatになる
例:3 / 2 → 1.5,3 / 3 → 1.0
- 整数同士の計算 → 結果は整数
float型の注意点(誤差)
- コンピュータ内部では「浮動小数点数」という仕組みで小数を表現している。
- そのため、正確に表せない数があり、誤差が出る。
例:
0.1 + 0.2
# → 0.30000000000000004
Python- これはPythonのバグではなく、Excelなど他のソフトでも同じ現象が起きる。
- 初心者は「小数の計算には誤差がある」と覚えておけばOK。
まとめ
- float型は小数を扱う数値型
- 整数と混ぜて計算すると結果はfloatになる
- 割り算は必ずfloatになる
- 小数計算には誤差があるので注意
👉 初心者向けの理解ポイントは「小数を扱うときはfloat型になる」「小数計算は誤差が出ることがある」の2つです。
プログラミングを始めたばかりの人は、まずこの2点を頭に入れておくと混乱しにくいです。

