Pythonの文の区切りと改行ルール
では、Pythonの「文の区切り方」と「改行の仕方」を、初心者向けにかみ砕いて、例題を交えながら説明します。
1. 基本は「1行=1文」
Pythonでは、1行に1つの命令(文)を書くのが基本です。
message = "Hello, Python"
print(message)
Python- 1行目:文字列を変数に代入
- 2行目:その変数を出力
👉 これで十分読みやすいし、Pythonらしい書き方です。
2. セミコロン (;) で区切る
もし「1行に複数の文」を書きたいときは、セミコロン ; を使います。
ただし、Pythonではあまり使われません。読みづらくなるからです。
x = 10; y = 20; print(x + y)
Python- 1行に3つの文を書いています。
- 実行結果は
30。
👉 でも、初心者のうちは「1行1文」で書いた方がわかりやすいです。
3. 長い文を改行したいとき
長い計算式や処理を書くとき、1行に収まらないことがあります。
そのまま改行するとエラーになるので、バックスラッシュ (\) を使います。
total = 10 + 20 + 30 + 40 + \
50 + 60 + 70
print(total) # 280
Python\を入れると「まだ続きがある」とPythonに伝えられます。- インデント(字下げ)を入れると見やすいです。
4. 括弧を使った改行(おすすめ)
実は、括弧 () [] {} の中では自動的に改行OKです。
こちらの方がPythonらしくて安全。
numbers = [
10, 20, 30, 40,
50, 60, 70
]
print(sum(numbers)) # 280
Python👉 バックスラッシュよりも、括弧を使った書き方が推奨されます。
まとめ
- 基本は1行1文
- セミコロンは「同じ行に複数文」を書けるが、初心者は使わなくてOK
- 長い文を改行するときは バックスラッシュ か 括弧 を使う
- 実務では「括弧で改行」がよく使われる
💡 練習課題:
次の計算を「1行で」「バックスラッシュを使って」「括弧を使って」の3パターンで書いてみましょう。
100 + 200 + 300 + 400 + 500
