主な内容の要点
Pythonの文字列では、改行やタブなど「そのまま書けない特殊な文字」を表すために エスケープシーケンス を使います。特によく使うのは \n(改行)、\t(タブ)、\"(ダブルクォーテーション)、\'(シングルクォーテーション)です。
エスケープシーケンスとは
- バックスラッシュ(\)+記号 の形で書く特別な文字の表現方法
- 例:
"Hello\nWorld"→ 出力すると「Hello」と「World」が改行されて表示される
よく使うエスケープシーケンス
| 書き方 | 意味 | 使用例 |
|---|---|---|
\n | 改行 | "こんにちは\nさようなら" |
\t | タブ(空白) | "A\tB" |
\" | ダブルクォーテーションを文字として使う | "She said \"Hi\"" |
\' | シングルクォーテーションを文字として使う | 'Tom\'s toy' |
\\ | バックスラッシュそのもの | "C:\\Users\\Name" |
実際の使い方
print("こんにちは。\nお元気ですか?\nそれではまた。")
Python出力結果:
こんにちは。
お元気ですか?
それではまた。
長い文字列を途中で改行して書きたいとき
Pythonでは文字列をそのまま改行して書けません。
その場合は 行末に \ を書く と、次の行とつながります。
text = "I will go to the amusement park with \
my children tomorrow"
print(text)
Pythonポイント整理
- 特殊な文字はエスケープシーケンスで表現する
- よく使うのは
\n,\t,\",\',\\ - 長い文字列をコード上で改行したいときは
\を使う
初心者の方はまず \n(改行)と \"(クォーテーションの中でクォーテーションを使う)を覚えると便利です。
👉 もし「実際にどんな動きになるか」を体験したいなら、簡単な print() 文で試してみるのがおすすめです。
