主な内容の要点
Pythonでは、文字列も数値と同じように == や < などの比較演算子で比べられる。ただし、文字列の大小比較は「辞書順(アルファベット順)」で行われるため、直感と違う結果になることがある点に注意が必要。
基本ポイント
- 等しいかどうかの比較
==を使うと、文字列が完全に同じときにTrueになる。- 例:
"apple" == "apple"→True
- 大小比較(辞書順)
<,<=,>,>=は文字コードの順番で比較される。- これは「辞書で単語を並べる順番」と似ている。
覚えておきたいルール
- 数字の文字は
'0' < '1' < ... < '9'の順。 - アルファベットは
'a' < 'b' < ... < 'z'。 - 大文字は小文字より小さい
- 例:
'A' < 'a'→True
- 例:
- 数字 < 大文字 < 小文字 の順で並ぶ。
- 例:
'1' < 'A' < 'a'
- 例:
具体例
"123" < "456" # True (先頭の '1' が '4' より小さい)
"python" < "Python" # False (小文字は大文字より大きい)
"Python-1" < "Python-a" # True (数字はアルファベットより小さい)
Python注意点
- 人間の感覚では「どちらが大きいか」分かりにくい場合がある。
- 例:
'a'と'A'の比較結果は直感的ではない。
- 例:
- 漢字や日本語文字も比較できるが、結果は文字コードに依存するため予想外になることがある。
まとめ
文字列比較は「文字コード順」で行われる。数値やアルファベットは直感通りだが、大文字・小文字や記号を含む場合は結果が意外になることがあるので、初心者はまず「数字 → 大文字 → 小文字の順」と覚えておくと安心です。
プログラミング練習では、== で「同じかどうか」を確認するのが最初のステップとしておすすめです。
