主な内容の要点
Pythonの「関数」は、よく使う処理をまとめて呼び出せる便利な仕組みです。値を入力(引数)して、結果(戻り値)を受け取るのが基本の流れです。
関数の基本
- 関数とは?
よく使う処理をひとまとまりにしたもの。関数名(引数)の形で呼び出す。
例:abs(-123)→123 - 引数(ひきすう)
関数に渡す入力値。
例:abs(-200)の-200が引数。 - 戻り値(返り値)
関数が返す結果。
例:abs(-200)の戻り値は200。 - 式の一部として使える
関数は計算式の中に組み込める。
例:abs(100 - 200) / 2→50.0 - 変数と組み合わせ可能
引数に変数を渡したり、戻り値を変数に代入できる。
x = -100
y = abs(x) # y = 100
Pythonよく使う組み込み関数
abs(x): 絶対値を返す
例:abs(-5)→5round(x, n): 小数を四捨五入(nは小数点以下の桁数)
例:round(1.12, 1)→1.1min(a, b, ...)/max(a, b, ...): 最小値・最大値を返す
例:min(10, 20, 5)→5max(10, 20, 5)→20int(x): 小数を整数に変換(小数点以下切り捨て)
例:int(10.5)→10float(x): 整数を小数に変換
例:float(100)→100.0
初心者へのアドバイス
- 関数は「入力 → 処理 → 出力」の流れを意識すると理解しやすい。
- 最初は
absやroundなど簡単なものを試して、「引数を変えると結果がどう変わるか」を確認すると理解が深まる。 - 関数を使うと、同じ処理を何度も書かなくて済むので、プログラムが短く・わかりやすくなる。
👉 まとめると、関数は「便利な道具箱」のようなもの。必要な値を入れると、決まった処理をして結果を返してくれる仕組みです。
